長岡市政を糾し正そう・・・真の民主主義を求めて(その50)原発問題に関する問答の継続

前頁(その49)で示したように来た回答が論点ずらしのひどいものだったので次の手紙【L-34】を出した。市長への手紙という恐ろしく悠長な手段は忍耐の要る方法ではあるが、こうして原発問題でも真実に到達できた。市民の大半が原発に不安を抱いていることが分かっている故、市長選での公約ではいかにも原発再稼働は阻止するかのような印象を与えるものとし、市民を騙した。官製談合事件に続き原発問題でも市民を騙した。騙された市民もそのことに漸く気づき始めている。

 

【L-34】

長岡市長 磯田 達伸 様

10月26日付けで戴きました回答を加え、磯田市長の原発に関する公約を心理哲学的に解析しました結果、次のことが明確になりました。指摘に対して答えると不都合な時、論点をずらしたり、はぐらかしたりすることが常態化することは心理哲学的に解明されています。中央政府でも「ごはん論」と揶揄されている下等なふるまいが横行しています。いただいた回答が「ごはん論」であることを示す最たることは、次のことです。

お聞きした①~⑩はすべて昨年の市長選時の磯田市長の公約の状態についてお尋ねしているのに、いただいた回答は、再稼働の今後の手続き論に摺り変えておられます。こうして市民を騙し、煙に巻いて自身の都合を押し付ける態度は、官製談合事件と全く同じです。10月5日付けの市長への手紙の番号をそのまま用いてまとめますと次のようになります。公約を公開した時点では、

 

①「市民の不安が解消されない限り」の箇所は「市民の不安が解消されずしたがって市民が再稼働に反対なら」という意味である。

 長岡市原発事故に備え避難計画の策定と訓練を義務付けられている。

 ③従って市民の不安は解消されないことが決定している。

 ④「・・・再稼働すべきでないという姿勢を貫きます」の箇所は「・・・再稼働を阻止する」ということである。平成29年12月の議会会議録に「多くの市民の不安が解消されない状態では再稼働を止めるという思いも公約に含まれる」と答弁されています。また「貫く」という強い言葉は世の条理にてらした常識的解釈では「止める」ということですし多くの市民はそう認識しています。

 ⑤この公約を公開された昨年の市長選の時点では阻止する手立ては準備できていないままであった。

 ⑥今年5月に周辺自治体を代表して「要望書」を出されました。その要望書は、いかにも再稼働阻止の段取りをつけていることを印象付ける姑息なやり方であった。本来なら「長岡が反対なら知事は反対してくれますか」と詰め寄るのでなくてはおかしい。そしてもし知事が言葉を濁したら、再稼働を阻止する別の手段を即座にめざすべきところ、そうしていない。

 ⑦本日10月30日時点で花角知事から周辺自治体の意向の取りまとめ方の発表はないままである。つまり再稼働阻止の手立てはないままである。

 ⑧従って現時点では長岡市の民意として「再稼働反対」となる可能性があるが、その場合公約通り再稼働を阻止する手立ては確立していないままである。

 ⑨公約を果たし得るもう一つの手段「事前了解権を含む紳士協定」の再締結は考えていない。

 ⑽現在東電のテロ防止策の不備により、再稼働準備禁止という行政処分で再稼働に向けた準備が停止しているが今般始まった再検査や県の検証もやがては終了し合格となることが予測されるがその時の長岡の行動について画策している。

 

【質問1】以上の①~⑽を統合すると、磯田市長の公約「市民の命と生活を守り抜く」や「市民の不安が解消されない限り再稼働には反対の姿勢を貫く」は大嘘で、市長選での票固めのための虚構で市民を騙したことになる。反論ありますか?神妙にお答えください。

【質問2】その画策している長岡の行動は心理哲学的に容易に推測できます。

❶花角知事とアンダーテーブルで申し合わせをし、長岡は「再稼働反対」という意思表明をしますが知事の判断に全て委ねますので悪しからず、とする。市民に対しては強硬に再稼働に反対したが長岡の力の及ばないところでその思いが届かなかった。公約は最後まで守った。

❷官製談合事件でも功を奏した「議会とのなれ合い」を今回も用いて「再稼働賛成」を議決する。そうすることで公約は無用化できる。

この二つに一つでしょう。どちらにされますか?長岡の市民をこれ以上愚弄するととんでもないことになりますことを覚悟してお答えください。

 

最後に申し上げます。私は趣味で市政を糾しているのではありません。一つしかないライフワークを犠牲にして子や孫たち、次世代のために投じています。インテグリティーのある決心で市長への手紙を書いています。それを承知の上、回答ください。

 

 

令和3年10月30日 

  小林 眞幸