長岡市政を糾し正そう・・・真の民主主義を求めて(その31)柏崎刈羽原発再稼働に関する磯田市長の姿勢

原発再稼働に対する意思決定の際、事前了解権を持たない周辺自治体の意向をどう取り入れるのかのスケジュールを明確に示してほしいとの要望書を磯田市長が花角知事に提出したとの報道があったので、「おかしいのではないか」との指摘を含めて質問をした。(先掲【L-27】)

これに対する返事(【R-22】後掲)が来た。ゼロ回答である。その理由が「質問の内容は磯田市長個人の思想・信条に関することであるから」であった。公約が個人の思想・信条を謳ったものだとは驚いた。こんな子供騙しのような屁理屈が通るとでも思っているのか、馬鹿にするのもいい加減にしろと言いたい。

【L-27】での私(小林)の指摘に答えようがないから逃げているのは明らかである。公約は具体的政策の骨格であることは小学生でも知っている。答えに窮すると隠れ蓑として「個人の思想信条であるから」を連発しだした。

 

【R-22】

f:id:kobayams:20210610082941p:plain

 【Lー27】を再掲しておく。

 

長岡市長 磯田 達伸 様

27日の新潟日報の記事によると26日に磯田市長他研究会の方々が県庁を訪問され、花角知事に要望書を提出されたとのこと。この記事を見ての所感と質問そして提言を申し上げます。

 

結論から申し上げますと、こんな軟弱な姿勢では長岡市民27万の命と生活の安全は守れないと思います。

 

【Ⅰ】再稼働事前了解権を持たない長岡市他周辺自治体は、事前了解権を持つ県に全てを委ね、お願い・要望ベースでしか動けないのは決定的な弱みです。

花角知事はこれまでの言動を総括すると原発推進派です。再稼働に関しても三つの検証で合格レベルになるまで続け、容認する構えであることは見え見えです。「周辺自治体の意向も取りまとめ十分斟酌して決定する」というのは方便であるのは明らかです。磯田市長らが

要望書でいわれた「周辺自治体の意向をどのように取りまとめるつもりかを明らかにしてほしい」に対して「これから皆さんと相談して決めたい」というのは明らかに躱しです。

質問①  違いますか

 

【Ⅱ】花角知事との会談の後の記者会見で「周辺自治体の意向をどう取りまとめるのかのスケジュールが示されないので不安である」との磯田市長のコメントあったとのこと。花角知事が周辺自治体の意向の取りまとめをどのようにスケジュールしていますか?と問うこと自体じめじめしていて後出しジャンケンを狙っているようで、第一失礼な話です。「全てお任せします」と言っておきながら疑っているからです。また「不安である」などと難癖をつけるのはさらに失礼です。花角知事が周辺自治体の意向をどう取りまとめるのかの前に各周辺自治体は自分の自治体の意向をどう取りまとめるのかを住民に明らかにすることの方が重要です。

 質問②  どう思われますか

 

【Ⅲ】今回の要望書提出は、これまでの経緯と合わせすべて「やってる感」を演出するパーフォーマンスではありませんか。

 質問③ 違いますか

 

【Ⅳ】以上のような軟弱でじめじめしたパーフォーマンスをやめ「長岡の市民を命がけで守る」という信念を具現してください。第一に、長岡が再稼働事前了解権を含む協定を何が何でも締結すると意思決定すること。第二に、透明・公正な手段で長岡市民の再稼働に対する賛否を問うことを勇断してください。国策である原発推進とは逆の原発反対であり、従って再稼働には反対する市民が多数を占める捩れが生じることになるかもしれません。

もしそうなれば、そこからが智慧の出しどころです。現実からの逃避は最悪です。

 質問④ 事前了解権を含む協定を東電と締結することを命がけで目指し、締結の暁には再稼働に関する賛否を透明公正な手段で問うことをやっていただけませんか。これこそ真に「命がけで市民の命と生活を守る」ということです。いかがですか。

                 令和3年5月29日    小林 眞幸

 

この【L-27】がどうして市長個人の思想・信条を問うものであるとなるのか不可解である。