長岡市政を糾し正そう・・・真の民主主義を求めて(その46)市議会改革への提言

7月9日付けで出した市議会議長への手紙【GL-2】に対する回答がようやく来た。【GL-2】では、”市議会基本条例を規範として日夜改革に取り組んでいるのなら当然先の官製談合事件の真相解明を加速するべし”と提言した。

来た回答(【GR-3】)は、”個別見解には議会としての統一的な回答は差し控える”という躱しの回答であった。

 【GR-3】

f:id:kobayams:20210914051901j:plain

そこでさらに次の手紙を出した(【GL-3】と【GL-4】)

【GL-3】

長岡市議会議長/事務局 様

ご回答ありがとうございました。

長岡市議会基本条例」に基づき、公正かつ民主的な議論を尽くし地方自治の本旨の実現に努める。素晴らしいことです。議長選出方法を自発的に18年ぶりに改革できるのはその証であると受け止めています。

しかし、そのお言葉と裏腹の実態を感じ、私が前便でお尋ねしたのは。例えば官製談合事件の真相解明を未解決のままにしている議長/議会の姿勢は「長岡市議会基本条例違反」ではありませんか?ということです。市議会の姿勢に疑問を感じ質問しています。官製談合事件の真相が未解決であることは個別見解ではありません。議会役所の全体基本体質見解です。

いただきました回答文を心理哲学を基に深層展開解読したらそういう疑念が浮かびました。再度お尋ねします。市議会基本条例遵守の証として官製談合事件の真相解明に改めて取り組んでいただけませんか。あの事件は一職員の出来心によるものではなく、市長を含む組織犯罪であり、役所と議会の体質を表すもので個別案件というような軽いものではありません。いかがですか?


      令和3年9月13日  小林 眞幸

 

【GL-4】

長岡市議会議長/事務局 様

先の私の9月13日付けのお尋ねに加え提言させていただきます。合わせてご検討いただきますようお願いいたします。私は常々国政/県政/市政を問わず「政治」を見つめる眼差しとして次の事柄を心掛けています。

◆民のちから(力、主)

 民主主義の土台である民の力・民の主が健全で堅固であるか。目先の物的。金銭的ご利益を追い求めるあまり、真の価値を忘れていないか。

◆公正=正義

 真実に立脚する善なる営みか。真実と虚偽、善と悪の四つの組み合わせの内、真実に立脚した善だけが公正=正義です。陥りやすい間違いは虚偽による善です。

◆正しいことをする が実行されているか(Do the right thingsになっているか)民とそして民から信託を受けた為政者(議員と役所)双方が、自身の資質・価値観によって発出される誠実・真摯・高潔な決心(インテグリティ―   Integrity)を以て責任ある態度を取っているか。これらの事項は長岡市議会基本条例の精神に全て謳われており、それを発揮されて議長選出方法を改められたとお聞きしたので歓喜いたしました。

 

それをお聞きする以前は次のように感じていました。

◆民のちから(力、主)

 官製談合事件という深刻な組織犯罪の中心的人物が市長に再選されてしまうほど民の眼は曇り、ちから(力と主)を失っている。

◆役所の「お上意識」と「お神意識」、そしてそれを糾し正すことが使命であるはずの議会が糾し正すどころか役所と癒着もたれ合をしている。

加えて上述の民の力の劣化を梃子にして胡坐をかくという「衆愚政治」の横行。これら二つにより民と議会の間に血栓が生じ鮮血の循環が止まっている状態であること。

私はこれを「利権病」と呼んでいます。この利権病という基礎疾患のため様々な合併症が発症しつつあるのが今の長岡市であること。その合併症発症の一つが官製談合事件です。このままだと次々に合併症が発症する怖れがあること。

 このことを可視化したチャートを添付でお届けします。以前お届けした「民主主義長岡市政」というチャートと比較検討してみてください。

◆正しいことをする(Do the right things)べきところ、正しいとされていることをする

(Do the things right)になっていること。前例主義、無責任主義、事なかれ主義になっていること。

 

そう悲観しておりましたところに議会自身の内発で「市議会基本条例」を規範とする改革を宣言されましたので飛び上がるほどの歓喜を覚えた次第です。是非とも宣言通り改革を進めていただきたくお願いいたします。そしてお題目の宣言だけでなく証として取り組みの具体的プログラムをお示しください。そのプログラムの中には官製談合事件の真相解明が盛り込まれるべきことは当然です。プログラムの全体骨格の策定が困難の場合、手探りでの課題設定でも結構です。私も余生を投じてご協力させていただきます。

           令和3年9月14日   小林 眞幸

添付チャート(再掲)

f:id:kobayams:20210914053157p:plain