長岡市政を糾し正そう・・・真の民主主義を求めて(その47)原発問題に関する問答の継続

前々頁に掲載した原発問題に関する最新の手紙【L-32】に対する回答【R-27】が来た。肝心のことには答えず、相変わらずのらりくらりの躱しの回答であった。

 

【R-27】

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角度と言い方を変えて質問【L-33】を出した。

【L-33】

長岡市長 磯田 達伸 様

原発問題は特別重要な政策問題ですので継続提案と質問をします。戴きました回答は肝心のことにはお答えいただけておりませんので角度と言い方を変えてさらにお尋ねします。

 原発問題に関する磯田市長の公約「原発は『市民の不安が解消されない限り、再稼働すべきでない』という姿勢を貫きます」についてこれを展開し順次以下質問します。

 

 質問① 「市民の不安が解消されない限り」の箇所は

「市民の不安が解消されず、したがって市民が再稼働に反対なら」という意味であると理解していますがそれでよろしいですか。不安が解消されないが、再稼働には賛成するということも論理的にはあり得るのでお尋ねしています。

 

 質問② 国の原子力災害対策特別措置法長岡市は避難計画策定と訓練を義務付けられている地方自治体であると理解していますがそれでよろしいでしょうか。

 

 質問③ 国が避難訓練計画策定と訓練を義務付けているということは、国が「原発事故は発生する」という不安を抱いているということになりますので、長岡市民は必然的に不安を抱いている、即ち市民の不安は解消されないことが決定していることになりますがそれでよろしいですか。

 

 質問④ 「・・・再稼働すべきでないという姿勢を貫きます」の箇所は、煎じ詰めて言うと「・・・再稼働は阻止する」ということになりますがそれでよろしいですか。

 

 質問⑤ この公約を公開された時点で再稼働を阻止する手立ては準備できていなかったと思いますがそれでよろしいですか。

 

 質問⑥ この公約を公開された時点では、もし市民の総意が再稼働反対であるということになったら、その意思を知事に取り入れてもらい、再稼働を阻止するというのが思惑としてあった。それでよろしいですか。

 

 質問⑦ 本日(10月6日)現在、花角知事から周辺自治体の意向の取りまとめ方の発

表はないままであり従って不安が募る。それでよろしいですか。

 

  質問⑧ 現時点では長岡市の民意としては「再稼働反対」となる可能性はありますが、そうなった場合公約通り再稼働を阻止する手立ては確立していない。それでよろしいですか。

 

 質問⑨ 以上現状を論理展開すると公約を果たし得る方法としては長岡市民の意向を

「再稼働容認」とする画策をするか、あるいは遅ればせながら、事前了解権を含む紳士協定を東電と締結することを目指すしかないのではありませんか。

 

 質問⑩ 国の審査や県の検証の結果再稼働ができない状態は磯田市長の公約外の話であり、公約を果たしたことにならず、公約は無用であった状態だと思いますが違いますか。

以上①~⑩までの箇条ごとにストレートに真正面からお答えください。

 

令和3年10月6日 

  小林 眞幸

 

こうして整理してみると磯田市長の公約は大洞を吹いて市民を愚弄していることが鮮明に分かる。公約を守る意思は初めからなく、原発に慎重な印象を与えて市民を騙し、いかにも原発再稼働に慎重であるかの如く印象付け、票を獲得しようとしたことが浮かぶ。国や県の風に乗っかり、長岡市民の民意を「原発容認」に仕立て上げる腹積りであったことがハッキリしている。その腹積りが東電の自滅的不具合で時間的に遅延しているだけのことである。おまけに花角知事に「長岡の意向をどう取り扱ってくれるのか」などといかにも市民寄りの芝居(茶番劇)を打って、誤魔化そうとしている。そして最終的には「長岡市民の民意は再稼働容認である」というところへ強引に突き進むであろう。長岡市民の知力が問われることになると思う。