長岡市政を糾し正そう・・・真の民主主義を求めて(その45)原発問題に関する問答

来た回答が相変わらずのらりくらりで酷いものだったのでカウンターを出した。ただ、前便での私の質問が愚問であったのでそれを取り下げ謝罪したうえ、角度を変えて提案と質問をした。

 

【Lー32】

長岡市長 磯田 達伸 様

回答ありがとうございました。

先の私の質問の一つ「長岡市民の不安が解消されたかどうかをどうやって判断しますか?」は大変な愚問であったことに気づきました。市民の不安は解消されないことが決まっているからです。国が長岡市にも原子力災害時に備えた避難計画を策定することを義務付けているということは、長岡市原子力災害の不安があることを宣言していることになります。国が不安だと言っているのに長岡市民の不安が解消されることはあり得ません。従って長岡市民の不安が解消されたかどうかを調べる行為は全くナンセンスです。お騒がせの質問をしてしまったことお詫びいたします。そこで改めて少し角度を変えて原発政策に対する提言と質問をいたします。

 大所高所から見て、原発問題で磯田市長が守らなければならない命題は次の二つです。

❶民主主義の大原則

❷市民の命と生活

 

❶民主主義の大原則 これは原発だけでなくすべての政策の根底にある共通の命題です。賛成か反対かの市民のインテグリティーによる責任ある意思表明は最大限尊重されなければなりません。原発問題で言うと、原発再稼働に賛成か反対かの市民の意思は最大限尊重しなければなりません。しかるに今長岡市はこの市民の意思を広域立地自治体である県に委ねようとしています。これは最大限尊重されたことになりません。長岡市が自分で東京電力と事前了解権を含む安全に関する紳士協定を締結する道があるのにそれに向かっていないからです。これでは長岡市民は命と生活守る権利がなく、民主主義的とは言えません。

 質問①:この観点から、東京電力と事前了解権を含む安全協定を締結することを目指す                 べきと考えますが、いかがですか。

 ❷市民の命と生活 今現在、国は東京電力の不祥事のため再稼働の準備活動を禁じており、すぐに再稼働することはありませんが、東京電力の懸命の対策により是正されて国の審査がOKとなる日がやがてきます。また県の検証もOKになる日が来ます。その時長岡市民は自分たちの命の安全と生活の継続を天秤にかけた一大決心を迫られます。その際重要なことは市民一人一人が正しい情報と知識に立脚して決心することが可能か?ということです。エネルギー政策に偏重し原発推進に向かう国(県もかもしれない)には推進に向かった強大なバイアスがかかっています。このバイアスを消去して真に正しい判断ができるだけの知力が市民に備わっているとは到底思えません。その大きな穴を埋めるのが政治だと思います。避難計画の策定など懸命に取り組んでおられることは承知していますが、これは危険の緩和策でしかありません。しかもその策の本質からして全員の命と生活が守られる完璧なものではなく、見殺しにされてしまう市民も出てきます。避難計画とはそういうものです。そして一大決心をするときの判断には、大きなバイアスを除去した真に正しい情報提供をする方策が必要です。

 

質問②:バイアスを除去した真の情報提供の更なる推進や避難計画と訓練の整備の強化     のプログラムはありますか。あればお示しください。

質問③:市民が重大な意思決定をするに足りる知力を得たかどうかを確認する必要があると思いますがどうやってやりますか?

質問④:重大な意思決定の方法はどうするお積りですか?住民投票ですか、議会議決ですか、 信を問う市長選挙ですか、など具体的な予定をお示しください。

   蛇足ですが冒頭で言いました私の「愚問」に対するお答えの中でこの重大な意思決定を「再稼働の手続き」と述べられましたが大きな違和感を感じました。「手続き」という用語が醸す意味は再稼働に賛成か反対かは別のところで決定され、市民の意思はその決定に当然従うというニュアンスがあります。役所の中にこのような用語の用法が散見されますが、「お上意識」を感じます。民主的ではありません。反論ありますか。

質問⑤:冒頭述べたように市民の不安は解消されないことは決定しています。従って磯田市長が辿るべき道は

公約「市民の不安が解消されない限り再稼働は阻止する」を守るのであれば

   1)花角知事に「周辺自治体のすべてが再稼働に賛成する場合以外は再稼働に賛

                 成しない。一つでも反対の自治体があれば県は反対する」との確約を得る。

   2)それがダメな場合は長岡市東京電力と事前了解権を含む安全協定を締

                 結することを目指す。

 の二つに一つです。どの道を辿られますか?

   それとも公約は破棄されますか?

【提言】

最後に提言を申し上げます。質問①と⑤の2)と重複しますが、

❶と❷を合わせると磯田市長が辿る道は、東京電力と事前了解権を含む安全協定を締

結することを目指すしかないのではないでしょうか。

 令和3年9月8日    小林 眞幸