長岡市政を糾し正そう・・・真の民主主義を求めて(その42)原発問題に関する問答

5月29日の市長への手紙の回答がようやく来たが、内容が不十分であったので次の質問をした。【L-31】 

これは事前了解権を含む安全協定を長岡が東電と締結する必要があるのかないのかをはっきりさせたいために知事に「周辺自治体の意向の取りまとめ方を明らかにするよう」求めたということか?と問うものである。つまり、長岡が反対なら県は再稼働反対するという知事の回答でない限り、長岡は東電と安全協定を締結するという意思か?と問うものである。

 

【L-31】

長岡市長 磯田 達伸 様

私からの去る5月29日付け市長への手紙に対し、回答をいただきありがとうございました。諸政策の中でも原発問題は直接命と生活にかかわる重要政策ですのでとりわけ神経質な関心を持っております。

 いただきました回答を精査熟読いたしました。これに対し所感を申し上げ、更なるお尋ねをいたします。

 

◆所感:5月に知事あてに出された要望書に対し知事から「意向の取りまとめ方法については市町村と相談していきたい」との返事があったことは一歩踏み込んだ発言であり成果があったと回答をいただきました。市町村と相談するという発言は確かにこれまでより一歩踏み込んだ発言ですが、何かもどかしさと胡散臭さを感じます。相談するという行為の向こうには「思惑通りうまくゆく方法を・・・・」という企みを感じます。そこで次の質問をいたします。

 

◆質問①  要望の意義に関して

長岡を含む周辺自治体が知事に対し出された要望「周辺自治体の意向の取りまとめ方を明らかにしてほしい」の意味するところは何でしょうか?「もし周辺自治体のどこか一つでも再稼働反対なら知事は県として反対してくれますか?」という意味なら要望の意義がありますがそれでよろしいでしょうか。

 

◆質問②  長岡市の覚悟と意思に関して

知事と相談するにあたって長岡の覚悟と意思をどう携えて臨まれますか。磯田市長が市民に対して公約された「市民の不安が解消されない限り再稼働には反対する」を貫徹するには知事からの回答が「長岡が反対なら県としても反対する」というものでなくてはなりません。さもなければ、長岡が単独で事前了解権を含む安全協定を東電と締結することを目指すしかないと思いますがそういうお積りでしょうか。そういう意思を持っておられますか。

 

◆質問③  市民の不安が解消されたかどうかの判断方法に関して

磯田市長は市民の不安が解消されたかどうかをどうやって判断されますか。具体的な行動をお示しください。議会議決、住民投票、再稼働賛否をかけた市長選・・・ etc。それとも、これまでの経緯から推察できる最悪の方法は「国の審査で再稼働準備許可が下りたし、県の検証でもOKとなったので長岡市民の不安も解消されたと見做す」です。そういう見做し判断をするお積りですか。

                   令和3年8月11日   小林 眞幸

長岡市政を糾し正そう・・・真の民主主義を求めて(その41)原発政策に関する問答

前頁(その40)で 先の【L-27】(5月29日)に対するまともで民主主義的な回答を再度求めたら、内容は別にして形として漸くそれらしい回答が来た(【R-25】)。

7月末、小林の自宅に担当者から【L-27】の主旨を確認する電話があったところを見ると、これまでどうやら【L-27】をまともに読みもしないで思い込みで軽くあしらってたようである。

5月26日に周辺自治体の首長を代表して磯田市長らが花角知事に要望書を提出した件、花角知事から一歩踏み込んだ回答が得られたので成果があったと自賛する内容の回答であった。

柏崎刈羽原発は東電の相次ぐ不適切な工事などで国の審査により再稼働に向けた準備ができない状態にあるが、いわば自滅状態である。しかしこれもやがて改善し再稼働に向けた動きが続くことは必至であろう。そして国の審査も合格し県の三つの検証もクリアーしたら、花角知事は再稼働容認に向けた動きを取るに決まっている。長岡市の市民の不安が解消されたかどうかについては長岡市自身がその判断方法を決めていないし、判断する意思もないから花角知事の挙動に全て依存することになる。花角知事は自身の

思惑(再稼働容認)が実現する可能性が最も高い方法(知事選とか県議会議決とか色々あろう)で決めようとすることは分かり切っている。長岡の市民の実際の意思は響きにくくなる。

いずれにしても「事前了解権」を持たない周辺自治体は自身の意思を実効的に表明する手段を持たないから知事に依存することになることは決定的な弱みである。この事を問う上述の【L-27】には全く回答がないままである。

【R-25】は次の通り

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長岡市政を糾し正そう・・・真の民主主義を求めて(その40)長岡市役所の不誠実・非民主主義的回答

原発問題に関する質問【L-29】(【L-27】をそのまま再質問したものへの回答が来た。【R-24】。

「【L-27】は市長の思想信条に関することだから回答不可である」を繰り返すもので回答になっていない上、市民を愚弄、侮辱するものである。まともな民主主義的回答が得られるまでこの質問は絶対に止めない。元質問【L-27】を再掲したうえ、【R-24】を掲載するとともに継続する質問【L-30】を掲載しておく。

 

元質問【L-27】の再掲

長岡市長 磯田 達伸 様

27日の新潟日報の記事によると26日に磯田市長他研究会の方々が県庁を訪問され、花角知事に要望書を提出されたとのこと。この記事を見ての所感と質問そして提言を申し上げます。

 結論から申し上げますと、こんな軟弱な姿勢では長岡市民27万の命と生活の安全は守れないと思います。

 【Ⅰ】再稼働事前了解権を持たない長岡市他周辺自治体は、事前了解権を持つ県に全てを委ね、お願い・要望ベースでしか動けないのは決定的な弱みです。

花角知事はこれまでの言動を総括すると原発推進派です。再稼働に関しても三つの検証で合格レベルになるまで続け、容認する構えであることは見え見えです。「周辺自治体の意向も取りまとめ十分斟酌して決定する」というのは方便であるのは明らかです。磯田市長らが要望書でいわれた「周辺自治体の意向をどのように取りまとめるつもりかを明らかにしてほしい」に対して「これから皆さんと相談して決めたい」というのは明らかに躱しです。

質問①  違いますか

 【Ⅱ】花角知事との会談の後の記者会見で「周辺自治体の意向をどう取りまとめるのかのスケジュールが示されないので不安である」との磯田市長のコメントあったとのこと。花角知事が周辺自治体の意向の取りまとめをどのようにスケジュールしていますか?と問うこと自体じめじめしていて後出しジャンケンを狙っているようで、第一失礼な話です。「全てお任せします」と言っておきながら疑っているからです。また「不安である」などと難癖をつけるのはさらに失礼です。花角知事が周辺自治体の意向をどう取りまとめるのかの前に各周辺自治体は自分の自治体の意向をどう取りまとめるのかを住民に明らかにすることの方が重要です。

 質問②  どう思われますか

 【Ⅲ】今回の要望書提出は、これまでの経緯と合わせすべて「やってる感」を演出するパーフォーマンスではありませんか。

 質問③ 違いますか

 【Ⅳ】以上のような軟弱でじめじめしたパーフォーマンスをやめ「長岡の市民を命がけで守る」という信念を具現してください。第一に、長岡が再稼働事前了解権を含む協定を何が何でも締結すると意思決定すること。第二に、透明・公正な手段で長岡市民の再稼働に対する賛否を問うことを勇断してください。国策である原発推進とは逆の原発反対であり、従って再稼働には反対する市民が多数を占める捩れが生じることになるかもしれません。もしそうなれば、そこからが智慧の出しどころです。現実からの逃避は最悪です。

 質問④ 事前了解権を含む協定を東電と締結することを命がけで目指し、締結の暁には再稼働に関する賛否を透明公正な手段で問うことをやっていただけませんか。これこそ真に「命がけで市民の命と生活を守る」ということです。いかがですか。

                     令和3年5月29日   小林 眞幸

 

これに対し来た回答【R-24】

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これに対して継続質問をした【L-30】

長岡市長 磯田 達伸 様

7月12日付けで五百川正敏課長からいただいた回答は回答になっていない上、命がけで取り組む一市民を愚弄し、侮辱する内容でしたので到底看過できません。先の私からの「市長への手紙 5月29日付け」に対する誠意ある回答を求めます。6月7日付けでいただいた回答では、上記私からの「市長への手紙 5月29日付け」は市長の思想信条に関するものであるから回答不可であるとのことでした。どの箇所がどういう理由で市長の思想信条に関するものと言えるのか明確にお答えください。また市長個人の思想信条に関することは答えられないとする根拠となる定めはどこにあるのかお答えください。すべての政策はその源は最高権力者として市民から信託とコミットを得た市長の思想信条から発するものであり、これを問うことがなぜ許されないのかの法的根拠をお示しください。私は一クレーマーとしてもの好きでこのやり取りをしているわけではありません。民主主義長岡市政を守り今を生きる市民や将来を生きる子や孫たちへ、立派な長岡市を伝承したくて無償の想いを込めて質問しています。

透明公正な民主主義的回答をいただくまでこの質問は絶対にやめません。お答えください。

 

                    令和3年7月15日   小林 眞幸

 

長岡市政を糾し正そう・・・真の民主主義を求めて(その39)長岡市官製談合事件の真相徹底究明を求む

先に出した議長への手紙【GL-1】に対し回答が来て、長岡市議会は「長岡市議会基本条例」を規範とし、日夜改革改善に取り組んでいるとの力強いメッセージが届いた。

民主化に向かっていると危惧している中,一抹の光明を見た思いである。議会のこのようなビジョンに対し、建設的な提案をしたいので色々模索しているが、目下の課題としてやはり先の「長岡市官製談合事件」の真相徹底究明が不可避であるのでこれを提案する【GL-2】を出した。重ねて言うが、長岡市官製談合事件は幹部職員の倫理規定違反による違法行為として法的には決着しているが、法の届かない組織体質上の致命的な欠陥が真原因である。にもかかわらず、その所は隠されたままである。これを放置すれば患っている基礎疾患が増々進行し、市政は壊滅する。議会が長岡市議会基本条例のもと、もっと強力に、改めてこの事件の真相解明に向かうことが最も効果的な治療法であると思い、提案した。

 

【GL-2】

長岡市議会議長/事務局 様

先の私からの問いに丁寧にお答えいただきありがとうございました。議会改革や民の啓蒙啓発は、そういう文言を冠したプログラムがあるわけではないが、長岡市議会基本条例に則り不断に改革。改善を進めているとのこと。

 改めて長岡市議会基本条例を読ませていただきましたが、大変立派な条例であると再認識いたしました。この条例が目指す市議会のあるべき姿は正に「民主主義長岡市政」そのものです。これを規範にしておられると明言していただき安心いたしました。

 また先日お届けいたしました理想の長岡市政を私が描いた「民主主義長岡市政」というチャートが図らずもこの基本条例を具現した長岡市政を表していることに驚きと感動を覚えました。是非この条例を規範として改革改善努力を続けていただきたいと思います。

  ただお願いするだけではなく、一市民としてその営みに少しでもお役に立つ具体的提言をできないものかと常日頃市政に関心を持ち思案しております。そういう観点から一つ提案してみたいと思い以下申し上げます。

 

【提案】

先のチャートで示しましたように議会と民の間に正義の鮮血が通っていることが市政の命を維持する最重要な点です。正義とは真・偽/善・悪の四つの組み合わせの内、真実に立脚した善だけを指します。善であっても偽りによるものは正義ではありません。すなわち嘘も方便というのは政治の世界では通用しないということです。その点に鑑み、先の「長岡市官製談合事件」を改めて振り返ってみますと、やはり未だ真実が隠されたままであると思います。先日の6月議会でも議会がこの点粘り強く追及されている姿に接しその意味では嬉しく思いますが、まだまだ真相が明らかになったとは言えません。法的には二人の職員が有罪判決を受け決着していますが、法を超える社会的「正義」に照らせば未解明なままです。

「この事件は職員の倫理観欠如が原因であり組織としては全く青天の霹靂である」というのは到底納得できません。法はすべての違法を裁き得るものではないことは民主主義の歴史が示しているところです。私は捜査権がなく物証や証言を基に論ずることはできませんが、市長への手紙の問答19回を通じて論理哲学的に「この事件は市長を含む組織犯罪である」ことを突き止めました。そのことを綴った記録冊子を別途郵送でお届けします。是非議会でこの事件の真相解明に向けた追及を強化貫徹していただくようにお願いします。

18年間の慣行を打破し、議長選出法をより民主的な方法へと自発転換された力強いエネルギーを持った議会に大いに期待いたします。いかがでしょうか?

令和3年7月9日   小林 眞幸

長岡市政を糾し正そう・・・真の民主主義を求めて(その38)長岡市政の基礎疾患と合併症

先ページ(その32)で長岡市政の健全なあるべき姿をチャートで表現したものを掲載したが、現状はどうなっているかを同じくチャートで表現したものを作成したので掲載しておくことにしたい。

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このチャートを見れば先の健全であるべき姿に比べて、土台となる市民の力(主)が痩せ細り、重心が高く不安定な市政の姿が一目瞭然でわかる。

❶お上意識とお神意識(不謬性意識)

 カビの生えたようなお上意識が役所の隅々まで染みついている。役所の都合や事務のミスで生じた不具合も、その処理に当たっては「市民の間違い、過ち、都合が原因である」という主旨の文書を入れることを求められる。

 同様に、役所が重大なミスや過ちを犯しても民はそれを赦さなければならない、赦されてしかるべきだ!というお神意識がある。これを不謬性意識という。カトリックローマ教皇は信仰上の意思決定をするにあたっては「神の加護のもとにあるのだから間違った意思決定はしない、するはずがない」という信念をもっており、これを不謬性という。

衆愚政治

 市政に関して関心が低い、情報が少ないなど、民の無知蒙昧なことを良いことにして、それを梃子にして票を集め権力を手に入れ、悪政をすることを衆愚政治という。今の磯田市長はこの典型である。

❸さらに悪いことにこのような状態に陥らないために議会と役所は透明、公正、健全な二元対立主義で営まれなければならないのに、対立どころか癒着結託して悪政をほしいままにしている。

❹上の❶と❷と❸が原因で、真実が隠されつまり酸欠状態が原因で民と為政者をつなぐ血管に血栓ができ、断絶した状態を基礎疾患を持った状態という。その基礎疾患の名を「利権病」と名付けた。

 

このような基礎疾患を患いひょろひょろで不安定な体質である市政に外部から利権菌が入り込んで発生した合併症が長岡市官製談合事件」である。

❺合併症は原発問題でも発生しておりその他の分野でも際限なく発生する状態である。

 

強力な改革をし、長岡市政の非民主主義化をストップさせなければならない。。

 

 

 

 

 

長岡市政を糾し正そう・・・真の民主主義を求めて(その37)原発に関する磯田市長の公約の欺瞞

昨年10月4日に行われた長岡市長選挙時の長岡市選挙管理委員会の公報によると原発に関しての磯田候補の公約は「『原発は、市民の不安が解消されない限り、再稼働すべきでない 』という姿勢を貫きます。」とある。前頁(その36)ではこの公約に関する疑念を基に再質問してあるが回答が来るまでの間、今一度この公約の欺瞞について指摘しておきたい。

 第一の点:この公約文を見て市民はどう感じるかという点である。私の身の回りの人々に片っ端から「どう感じるか?」と問うと95パーセントが「再稼働反対ということでしょ」であった。この公約は95パーセントの市民が磯田候補は原発再稼働反対なんだと印象付ける企みが籠っているのである。これに多くの市民が騙されている。その証拠は以下の点を見れば解る。

 第二の点:「市民の不安が解消されない限り」という箇所の罠について。この文言の背後には「市民の不安は国の審査や県の三つの検証でOKとなれば長岡市民の不安は自動的に解消されたと見做し得る」という思惑が隠されている。不安が解消されたかどうかを客観的に示し得る方法例えば住民投票、市長選によって信を問う、議会での賛否などを腹案として持っているのではない。初めから不安は解消し得ると踏んでいる。

 第三の点:立地自治体である柏崎や刈羽以外の周辺自治体の意向は県がしっかり取り込んで最終判断することになっていることを誇示‣強示するために花角知事に要望書を提出する一幕を演出していること。花角知事との茶番劇である。

 第四の点:以上の三点を総合すると、長岡市としては知事に要請するだけで全てを知事任せにしていることになる。要するに何もしないということである。結果がどう出ようが公約を果たしたことになるからくりになっている。

長岡27万の命と暮らしを守る気概は全くない許しがたい公約である。

 

以上の諸点からこの公約は偽りと騙しに満ちており公約とは程遠い偽騙(ぎへん)である。公約違反とは公約そのものは立派であるがそれを守らなかった場合のことを指すが原発に関する磯田市長の公約は公約の名を借りた偽騙(ぎへん)であり、違反よりはるかに悪質である。市民を愚弄している。市政が「衆愚政治」や「お上(神)意識」のために利権病という重篤な基礎疾患を患っていることに起因する合併症がここにも発症した。官製談合事件と根っこで相通ずる問題である。このまま放置すると財政面他様々な面でも合併症が発生するであろう。いやもう発症しているかも知れない。

長岡市政を糾し正そう・・・真の民主主義を求めて(その36)議会の改革改善プログラム

長年にわたり慣行としてきた指名推薦による議長選出方法を、今回所信表明投票選挙方式に切り替えるという、画期的な改革を断行した議会には大変勇気づけられた。このような自発内発的な改革能力が 健在であることは市民にとって救いであり喜ばしいことである。このような改革が実現できるということはその背景には綿密な議会の改革プログラムがあり、今回その一部が具現したに違いないと、賞賛と期待を込めてその改革プログラムを見せてほしいと【GL-1】を出したところ返事が来た【GR-1】。これによると具体的なタイトルを冠したプログラムはないが「長岡市議会基本条例」を規範とし、常日頃改革に取り組んでおり、今後もこれを継続してゆくとのこと。具体的プログラムがないのは残念であるが、基本姿勢は歓迎である。今後建設的な提案を模索したい。

【GR-1】

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