長岡市政を糾し正そう・・・真の民主主義を求めて(その23)原発再稼働に関する5月27日新潟日報記事を見て

【L-25】に対する回答がまだ来ていないが、5月27日の新潟日報の重要な報道があったのでこれに関して市長への手紙【Lー27】を出した。(後掲)

 

柏崎刈羽原発再稼働に対する事前了解権を持たない長岡市他の周辺自治体は県に全てを委ねている。しかしその一方で「我々周辺自治体の意向をどのように取りまとめるのかのスケジュールを示してほしい」と相矛盾する要求をしている。すべてを委ねると言っておきながら、そのスケジュール(方法)を示せ、とは卑劣で陰湿であろう。花角知事のスケジュール(方法)を知って一体何をするというのか?再稼働反対派をなだめすかし、抑え込むパフォーマンスではないのかという疑念が湧く。磯田流「衆愚政治」の典型がここにも現れた。

 

手紙で提言したが長岡市など周辺自治体は再稼働に対する事前了解権を含む協定を東京電力と締結して自身の賛否意見を明確に持ち、それを示す以外に進む道はないと思うが読者諸君はどう思われるだろうか。協定締結は市長が腹にダイナマイトを巻き付けて決死の覚悟を示し交渉しない限り実現しないと思うがそれをやるべきだ。

立地自治体である柏崎市刈羽村は再稼働を容認する意向を明確にしている。長岡市も本音では再稼働容認(【L-25】でそれを追求中)であるが「市民の不安が解消されない限り再稼働には反対する姿勢を堅持する」という見せかけの公約を正当化するためにスケジュールを示してほしいなどといかにも再稼働に不安を抱くものの側に立っているようにみせるパーフォーマンスであることは明らかである。こんなパフォーマンスでは長岡市民の命と生活は守れない。

もしかしたら要望書提出は花角知事と磯田市長他が申し合わせた茶番劇かもしれない。

 

 

 

 

【L-27】

長岡市長 磯田 達伸 様

27日の新潟日報の記事によると26日に磯田市長他研究会の方々が県庁を訪問され、花角知事に要望書を提出されたとのこと。この記事を見ての所感と質問そして提言を申し上げます。

 

結論から申し上げますと、こんな軟弱な姿勢では長岡市民27万の命と生活の安全は守れないと思います。

 

【Ⅰ】再稼働事前了解権を持たない長岡市他周辺自治体は、事前了解権を持つ県に全てを委ね、お願い・要望ベースでしか動けないのは決定的な弱みです。

花角知事はこれまでの言動を総括すると原発推進派です。再稼働に関しても三つの検証で合格レベルになるまで続け、容認する構えであることは見え見えです。「周辺自治体の意向も取りまとめ十分斟酌して決定する」というのは方便であるのは明らかです。磯田市長らが要望書でいわれた「周辺自治体の意向をどのように取りまとめるつもりかを明らかにしてほしい」に対して「これから皆さんと相談して決めたい」というのは明らかに躱しです。

質問①  違いますか

 

【Ⅱ】花角知事との会談の後の記者会見で「周辺自治体の意向をどう取りまとめるのかのスケジュールが示されないので不安である」との磯田市長のコメントあったとのこと。花角知事が周辺自治体の意向の取りまとめをどのようにスケジュールしていますか?と問うこと自体じめじめしていて後出しジャンケンを狙っているようで、第一失礼な話です。「全てお任せします」と言っておきながら疑っているからです。また「不安である」などと難癖をつけるのはさらに失礼です。花角知事が周辺自治体の意向をどう取りまとめるのかの前に各周辺自治体は自分の自治体の意向をどう取りまとめるのかを住民に明らかにすることの方が重要です。

 質問②  どう思われますか

 

【Ⅲ】今回の要望書提出は、これまでの経緯と合わせすべて「やってる感」を演出するパーフォーマンスではありませんか。

 質問③ 違いますか

 

【Ⅳ】以上のような軟弱でじめじめしたパーフォーマンスをやめ「長岡の市民を命がけで守る」という信念を具現してください。第一に、長岡が再稼働事前了解権を含む協定を何が何でも締結すると意思決定すること。第二に、透明・公正な手段で長岡市民の再稼働に対する賛否を問うことを勇断してください。国策である原発推進とは逆の原発反対であり、従って再稼働には反対する市民が多数を占める捩れが生じることになるかもしれません。もしそうなれば、そこからが智慧の出しどころです。現実からの逃避は最悪です。

 質問④ 事前了解権を含む協定を東電と締結することを命がけで目指し、締結の暁には再稼働に関する賛否を透明公正な手段で問うことをやっていただけませんか。これこそ真に「命がけで市民の命と生活を守る」ということです。いかがですか。

 

               令和3年5月29日    小林 眞幸