抗議と再質問
前頁(その4)で示したように市長からの応答があまりにも不誠実で市民を愚弄するものであったので抗議するとともに再質問をした。そのやり取りは次の通り。
【L-21】
長岡市長 磯田 達伸 様
10月16日付けにて市民窓口サービス課 課長 深澤 寿幸 様からいただいた書面に関し以下の抗議と再質問をします。
【抗議】
私は官製談合事件の真実を踏まえ、また公約を貫く磯田市長の政治家としての資質と政治姿勢に疑念を感じ、お尋ねしています。市長の資質や政治姿勢はすべての市政の政策の根幹を貫く最も重要なことです。政策そのものです。
一市民が市の行方を案じ、お尋ねしているのに、担当課長がブロックするとは何事ですか。全く無礼千万であり、市民を愚弄している証拠です。
このような仕事の仕方そのものに市長の市政に対する姿勢が現れています。
市長たるものは高邁な哲学と覚悟を持っていなければならないと思うからそれをお尋ねしているんです。このような質問を受けたら勇躍、堂々と応答するのが役目でしょう。
私は磯田市長の思想や信条をお尋ねしているのではありません。政治家として重要な哲学と覚悟をお尋ねしています。
【再質問】
①市政には正義が貫かれていなければなりません。正義とは真実を大切にする態度であり、正義が貫かれている政治とは真実によって律せられている政治だと私は考えます。官製談合事件を見る限り今の長岡市政には正義はないと思っています。
磯田市長は正義とは何だとお考えでしょうか。また長岡市政において正義は貫かれていますか。
②政治とは市民一人一人の利己的な要請を調整し、全体最適になるよう導くことであると私は考えます。磯田市長はどのようにお考えですか。
③役所はその政治をするための台所若しくは事務所であると考えますが磯田市長はどのようにお考えですか。
④役所の主(あるじ)は市民一人一人であると考えますが磯田市長はどのようにお考えですか。市長は台所・事務所の現場総監督であり、市民に仕える身であると考えますが磯田市長はどのようにお考えですか。私が見る限り磯田市長は市民に君臨しています。
⑤長岡市の財政は私の見る限り不健全です。不要不急の大型事業に市の富を偏重投資し、有効純資産である基金が枯渇寸前であると認識しています。人気取り政策であると思います。長岡の先を見据えた本物の価値の創出にこそ富を投じるべきです。米百俵の精神を忘れていませんか。賑わいは手段であり目的ではありません。賑わいを目的にしていませんか。些細な一例ですが「未来共創補助金」の上限額を100万円から50万円に減額されたので理由をお尋ねすると「市の財政が厳しいからだ」との回答でした。類似の行政サービス削減の空気が漂っていますがこれはどういうことですか。
⑥長岡市は原発再稼働に関する事前了解権がないと認識しております。磯田市長の言う「市民の不安が解消されない限り再稼働には反対する姿勢を貫く」とは何をすることですか。長岡市民が再稼働反対を決意したら再稼働を止めることができますか。
合理的な理由がなく長岡市は事前了解権がありません。県や柏崎市や刈羽村が賛成に回ったら従うしかないのと違いますか。市民の命と生活を守るという公約は荒唐無稽ではありませんか。東京電力と命がけの交渉はしましたか。
令和2年10月23日
小林 眞幸
【R-15】
財政の問題の「富の使い方」に疑問を投げたら「しっかりやって行く」という役人答弁であるが、財政問題は一旦休戦とし原発問題に集中してゆく。原発問題での「国や事業者に説明させる」とか「県の三つの検証結果について見極め評価する」という曖昧で人任せの回答であるが回答になっておらず、看過できない。こんな市長に命と生活を預けていると思うとぞっとする。
(その6)に続く。