長岡市政を糾し正そう・・・真の民主主義を求めて(その2)官製談合事件の真犯人・長岡市政の病状・市長への手紙交換全集

官製談合事件について市長への手紙の交換19通を冊子に取りまとめたものの全部を掲載します。

                 目次

            🔳表紙「アオーレ長岡の蜥蜴」

            🔳はじめに

            🔳市長への手紙と回答一覧     

               🔳終わりに

                                            🔳今後に向けた所感

 

 

🔳表紙「アオーレ長岡の蜥蜴」  

 

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🔳はじめに

        昨年(平成31年)1月事件の第一報に接したとき「あ!やっぱり起こった」と思った。前々から徐々に悪化する役所の体質・気質に危惧を抱いていたからである。しかし、同時に「これで長岡市も気づいて改善の方向に向かうだろう」と安堵と不安の入り混じった複雑な気持ちも抱いたのを鮮明に覚えている。

 振り返ってみれば、市政だより他、市が公表する事件の原因や再発防止策は一見「なるほど」と思うような内容だったのでもう少しで煙に巻かれてしまうところであった。市政だより2月号と3月号に記載されていた再発防止のための施策の中の「第三者委員会」という文言がなければ事件の真相が闇の中にあることに気づかずやり過ごしていたと思う。この「第三者委員会」という文言が妙に引っ掛かり、市長への手紙で問うたことが、事件の闇を知る入口となったことは、天の導きだとつくづく思う。

 「第三者」という文言は何か不具合が起こるとよく用いられる、いかにももっともらしい述語であり気をつけねばならないと、私は以前からこの述語には神経質になっていた。そこで「なぜ第三者なのか」と問う市長への手紙第一号を出した。これに対する磯田市長からの回答が不可解なものであり「闇」を感じたので以下延々と十数通の手紙を出すこととなってしまった(今も続いている)。「闇」とは「この事件は市長以下重役による組織犯罪である」ことを指す。

 この記録集はこれまで「市長への手紙」とそれへの「回答」を一切の加工をせず、そのまま綴ったものである。読者はこれを読めば自ずと私が言う「闇」を肌で感じるであろうと思う。私の情報キャッチ不足のため、ややずれたことや、ミスタイプ、人名の間違い、句読点の拙劣さ、など目障りなところもあるが、恥を忍んでそのまま掲載した。またもらった回答文に備忘のためメモ書き・印付けしたのもそのままにした。

 この記録集の文面を行間、紙背も含めて解読すれば市が真相を隠そうとしていることが炙り出しのように浮かんでくると思う。そして事件の真原因が「職員の倫理観欠如」ではないことが判る。タイトルの「蜥蜴」は尻尾切りをされた有罪判決を言い渡された二人の職員に対する、ある種の同情を込めて付けたものである。

「市長への手紙」は法的な権威が一切なく、「正義感という旗を持っただけの素手での戦い」である。正義感という素手と分厚い鎧を隠れ蓑にする組織の戦いの記録は向後の長岡の振興にとって無意味ではないだろうと期待を込めて世に問うてみたい。

 

🔳市長への手紙と回答一覧

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 【L-2】

長岡市長  磯田  達伸  様

市政だより2 月号、3 月号を合わせ読み、感じましたところを幾つかのお尋ねも含み申し上げます。

 改善しなければならない点を二点すなわち「職員倫理」「入札・ 契約制度」と捉えておられることは正しいと思います。 またコンプライアンス強化のための組織改定も当を得ていると思いますし、市長のこの問題に対する決意と姿勢がうかがえます。 しかしいささか疑問が残り首をかしげる点もありますので、先二便と重ねまとめて申し上げます。

 【なぜ「第三者だけの委員会」なのでしょうか】

三者が必要なのは第一者と第二者の利害得失がからんだり、係争状態にある時に公正で精緻な裁定を得たい場合です。 市政だよりにある第三者とは、弁護士、税理士、民間コンプライアンス担当責任者、教育委員会委員、学者です。 この度の不祥事はコンプライアンスに関する法律や知識・ 経験の不足が原因ではないと思います。 「悪いことはしてはいけません」 というだのことに、なぜ、このようなたいそうな肩書を持った第三者が必要なのか全く不解です。

また市政に対しては責任も権限もない第三者だけで一 体何が出来て、 を求めようとするのか不可解です。 特に「職員倫理」に関してはこのような無責任な第三者の提言なんて全くナンセンスで邪魔になるくらいです。 倫理は個人の心」の問題です。 職員の「心」に不安があるならそもそも職員失格です。 また職員の 心」 に第三者という他人が入り込むことは出来ません。

委員会形式で改革案を求めるのは構いませんが、 委員長はなぜ第三者なのかが不思議です。 職員倫理」にしても「入札・ 契約制度」にしても主体は長岡市です。 委員会委員長は市長であるべきです。 市長(市) 自らの知験を磨き修得する為に委員に第三者が居ても構いませんが、 委員長が市長ではないとか委員会に市のメンバーが入つていなぃなど、言語道断です。 ここに他人事で丸投げの体質を感じますし、 これが不祥事の温床になっていると感じます。なぜ 三者だけの委員会」 なのかお答えください。

 【委員会開催にかかる費用はいくらで財源はどこですか】

三者の知験を必要とするということは、本来職員が備えているべき知験に欠落があることを意味します。 つまり本来職員たる資格がないということです。 従ってこれらの費用は新たな税金を投じるのではなく職員の減俸を財源としていただきたいと思います。 社会構造が日々変化しそれをキャッチアップし自らの知験を高め自己研鑽する事は必要ですが、 それは基本的に職員の職務に含まれているはずです。市長自らがコンプライアンスについての知験を深め修得し、市長自らが講師となって職員教育を業務として実施していただきたいと思います。費用と考え方についてお答えください。

【この度の不祥事に関連して不正行為をした職員の処罰と相手方県会議員側や業者への抗議なり法的手続きはどうなっていますか】

改革案を策定し実施のために組織改定をするだけではこの種の不祥事は根絶できないと思います。 上述しましたように倫理は心」の問題です。 道徳哲学を磨く事しか方法はありません。 その為には職員の心」に響く対応が必要です。 関連職員の厳罰と談合不正行為の相手方 (業者と県会議員側) への法的手続きを取る命懸けの態度こそ、委員会による改革案や組織改定よりはるかに大きく 「心」に響くと思います。

市長の命懸けの対応として私のこの提案をどう思われますか? お答えください。

                                                                                  平成31 年3 月7 日

                                                                                                  小林  眞幸

 

【R-1】

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【L-3】

長岡市長  礒田  達伸  様

  長岡市発展振興のためご尽力いただきありがとうございます。官製談合事件に接し、本年3 月に私見を含む私の質問に対し応答いただきましてありがとうございました。 再発をさせない「決意」のほどはよく理解いたしました。その後の進行を見守っている一環で、本年6 月の定例市議会での関  貴志  員との論を拝見しましたが、その際に感じたことを以下中し上げます。

長岡市独自の真相解明をするべきではないかとの問いに 「捜査権を持たない市が裁判以上の真相解明はできないからやる意思はない」 とのやり取りに関して全く議論がみ合つていなぃと感じました。

裁判は法に照らしての真相解明であって、その意味で裁判以上の解明はできなぃとう認識はまちがっていないと思いますが、なぜ法をしての行為が発生したかという法以前の解明が再発防止のために不可欠であると思うがどうなっているか? とう問いに答えていません。 「三者による委員会で検討している」 というのが答えでしょか

三者委員会の提に基づいて・ ・ ・ 」というのが頻発します制度上のことにしろ、職員倫理のことにしろ、役所自身が最高の知見のであるのにぜ外部の提言を求めるのかが分かりません。 外部の助けを求めなければならないほどが脆弱であるとうなら、そもそも地方公務員として失格です。 知見を備えたものと入れ替えるべきです

「役所が最高の知見の持ち主である」 とのプライドを堅持し市長らが委員長になって勉強をし、足らざるを補完するというならまだしもです。 外の無責任な連中に一体何ができるというのでしょうか

特に職員倫理の問題は外部の者の意見は音でしかあません。 「磯田  達という人格と哲学で役所を律し管理する」ものです。 他人には絶対にできないことです市長が代わればやり方も全くちがってくるべきものです。 「磯田達伸を市長にとの市民の期待敢然と応え先頭に立つてください。

 

 公共工事の入札契約制度にする考え方と選択について

入札の大原則は「競りである筈です。 下限を決めたりすればそれは「競り」ではなくなます。 大原則を犠牲にして最低制限価格制度」や「低入札価格調査制度」がでも運用されていますが運用管理が複雑化し面倒になる方の施策です。質維持や独禁法守のため最低制限価格を決めなければならない事態はもはや競り」は消滅しています。元来、品質は役所が発行する「仕様書」で求め要求しそれを満たす見積もり価格を工事業者が提示しそれを競る」べきものです。 品質を「仕様書」と価格」の両方で縛る今のやり方はもはや競りではなく 「指値くじ引き」です。現実問題として 最低制限価格制度から離れられないなら

最低制限価格を事前公開して 指値応札くじ引き制度」 にする。この場合は談合を完全に防止する代償として工事業者の開発改善のモラルハザードが発生する。 モラールアップは別の制度で補完するこの方式で談合は発生せず「完全な再発防止」です

② これまで通り最低制限価格を事後公開する方法とのための職員倫理を限りなく向上・ 管する不断の努力を決意する 。この場合は秘密漏洩のリスクが残るし、完全な再発防止ならないことをおいて取り組む覚悟と担保が必要です。

三者委員会の提言を受け入れてなどという安易なことでは片づけられないことを知るべきです

                           令和元年9 月24 日

                               小林  眞幸

 【R-2】

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【L-4】

長岡市長 礒田 達伸  様

 昨秋、長岡市の官製談合事件に関連し、お尋ねをしたり、意見を申し上げたりした私の文面に対して、10月25日付けにて書面で応答いただきましたこと、ありがとうございました。

入札契約制度の件はご返事いただきました内容に関しまして、もうこれ以上申し上げることは致しません。世状にマッチした最適制度の追求を怠らないようお願いいたします。

再発防止に向けた市の対応に関しましてはいただいたご返事の内容では、私の疑念が益々膨らんできましたので、遅くなりましたが、さらに申し上げます。

 

*「長岡市職員倫理行動指針」に関して

  HPにて公開されているもの、熟読いたしました。ここに盛り込まれていることはすべて地方公務員として備えているべき要件です。すなわち、地方公務員の資格を有し、市役所の職員として採用された時点で全員が熟知共有具備されているべき最低の資格要件です。こんなものを改めて発行し全員に配布し周知徹底しなければならないほど、職員の皆さんは無能なのでしょうか?私はそうではないと思います。つまり再発防止の中心的施策ではないと思います。行間・紙背に滲むものも含めて全文に魂が籠っていません。「検討委員会の提言を踏まえ本市が策定した」とありますが、これをどう用いて、どのようなプログラムで職員の倫理意識を向上するのかの肝心の「決意と覚悟」がないからです。

 

*「背景や要因」に関して

「背景や要因など実態についても裁判により明らかにされたものと考えています」とのことですが、こんな人任せの、他人事の回答が出るところに問題の根源があります。背景や要因を明らかにするのは裁判所ではなく市長を長とする役所の仕事です。裁判は違法か遵法かを裁くのであって、違法の背景や要因を分析追及する使命も責任も権限も能力もありません。背景や要因の分析深堀りをすることから逃げているのではないかと勘繰りたくさえなります。役所の管理職にある者が子供でも分かる「悪いこと」をなぜしたのか?役所の組織風土・慣行・哲学・組織マネジメントに欠陥があったから発生したのだと思います。

組織風土・慣行・哲学・組織マネジメントなどは市長の最重要な仕事ではありませんか?

昨年の議会で関 貴志議員が「裁判とは別に役所独自の調査を要すのではないか」と質問したのはまさに上述のことです。裁判所にはできない分析・反省・再発防止策々定をしなければならないのでは?というものでした。「裁判に全面協力しているのだから裁判で背景や要因が明らかになった」などという無責任な認識を本当に持っているなら今回のような事件は必ず遠からず再発します。考えを改めていただきたいと思います。

           令和2年1月29日

              小林 眞幸

【R-3】
 

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【L-5】 

 長岡市長 礒田 達伸 様

 1月29日及び2月6日付けの私からの「市長への手紙」に応え、2月7日付けにてコンプライアンス課長の佐藤 実様より書面をいただきました。これによりますと

【1】事件の背景と要因は「利害関係者等との密接な関係性により強い働きかけを断れなかったこと」であるとのご説明でした。

【2】再発防止に向けた具体的なプログラムとして、

A:*利害関係者等が出席する各種会合への出席の基準を設ける。

   *利害関係者からの要望記録の取り扱いルールを定める。

   *相談窓口を設ける。

など「不当な要求に応じないための方策」を講じた。

B:*階層別の倫理研修を行う。

など「職員の倫理意識の向上」を図る。   というものでした。

そこで改めてお尋ねします。

 【1】の件ですが

質問①「利害関係者等との密接な関係性」とはどういう内容のことですか。

質問②「利害関係者等との密接な関係性」は市行政上不可欠ですか。良いことですか、悪いことですか。悪いとすればやむを得ないことですか。

質問③「利害関係者等との密接な関係性」は何故発生しましたか。

質問④「断れなかった」のは何故ですか。

という具合に背景と要因をもっともっと深堀りして分析するべきと考えますがいかがですか。ここには長年にわたり醸成された組織風土、慣行の負の面が根深く残っていると思います。

【2】の件ですが、A,Bとも当然やるべき事項だと思いますが上記【1】の件の分析をもっと深めればやるべき重要なことはまだまだ沢山あると思います。例えばAもBも降りかかる火の粉を払いのけるパッシブな対策です。火の粉が降りかかってこないようにするポジティブな策こそ重要なのではないでしょうか。これには市長を長とする幹部職員の哲学・理念と言ったマインドに立脚した、人事を含めた組織マネジメントの強化が必要です。不当な要求が降りかかってくる「弱さ」が役所に漂っていると思います。

 一県会議員になめられているからです。可愛い部下をそそのかし、なんということをしてくれたのか!と県会議員と民間企業を提訴するくらいのプライドを持ってください。 

  質問⑤:いかがでしょうか。

                    令和2年2月9日  小林 眞幸

【L-6】

市長への問い:“天災の真原因は人間には根絶できないが、人災の真原因は根絶できる。”

チリ地震を教訓にし、田老町は堤防を高くした。しかしそれを超える津波が来た。長岡市は談合事件を教訓にして「職員の倫理意識を高めること」を再発防止の中心に据えた。しかしそれを超える「強い働きかけ」が来たらどうするのか。

真原因である人災「利害関係者等との密接な関係性による強い働きかけ」そのものを根絶する努力を何故しようとしないのか???

子や孫に立派な長岡市を引き継ぐためにそれを知りたい!

民意を離れれば政治は腐り、役所は廃墟となる。

和2年2月17日  高町 小林 眞幸

 

【R-4】

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【L-7】

 

長岡市長 礒田 達伸 様

 政治の根底を歪めてしまう「官製談合事件」の再発を根絶し、子や孫に立派な長岡市を引き継ぐ使命感から、事件の全容を知り、市が打ち出した「再発防止策」が万全であるとの「安心」を得たいため、市政だよりを見ましたが、全容は見えませんでした。市議会ではどのような説明ややり取りがあるのかを知りたくて市政だよりと録画をみました。その結果驚くべきことに気づきました。「裁判ですべてが明らかになったのでこれ以上の調査はしない」という「逃げ」「隠し」の姿勢が役所にあることでした。

仕方なく我慢して、裁判で明らかになったという内容を知りたくて検察庁に裁判記録の閲覧を申し出ましたが「被告人と弁護人」以外は閲覧できないと拒否されました。つまり事件の全容顛末を知る手段が断たれてしまいました。

  そこで最後の手段として「市長への手紙」で計6回根掘り葉掘りお尋ねしましたが、渋々小出しでお答えいただくだけで、事件の全容顛末がむしろ益々わからなくなりました。例えば「利害関係者等」という文言の「利害」とは何か?「等」とは誰か?なぜ県会議員が市政に力を及ぼすのか?及ぼすことができるのか?強い働きかけを断れない状況がなぜ生まれたのか?これらの点を手繰りし深堀りした先には「票」と「金」がうごめいている様子が炙り出しのように浮かんできます。このように事件の要因の分析が極めて浅いと思います。

  倫理意識の向上や倫理行動規範によるルール強化は、それを超える「圧力」には勝てないのは自然法の真理です。歪んだ圧力がかからないよう仕事の仕組みを改める事こそ根絶の基底です。

市民全員が「それなら安心です」と納得できる事件の全容顛末とそれに対応する再発防止策全容を公表していただきたいと思います。公表の手段は色々あると思いますが、もっとも合理的なのは市議会です。市提案議題で議案提出し、大いに議論し、事件の全容解明と再発防止策をもう一度洗いなおしてください。お願いします。

それをしていただけないなら仕方なくこれまでのように私は「市長への手紙制度」で納得するまでお尋ねし続けます。

                   令和2年3月2日  小林 眞幸

 

 【L-8】    

長岡市長 磯田 達伸 様

令和2年3月2日付け「市長への手紙」でお尋ね中であり、今それへの回答を進めておられることと思います。納得のゆく事件の真相解明がされるまでこの作業は続ける積りです。

【そうする私のモーティブフォース】

“裁判ですべて解明された”というのは間違いである。今回の事件の真原因は利権政治の亡霊に怯えたり、縋ったりする虚弱な体質、いわゆる利権病である。なぜそのような病気になるのか?それは役所に漂う不健全な理念・マインドである。民が主(あるじ)であるということを忘れているからである。そして政治とは、道徳とは、正義とは、を問う哲学的な思索の鍛錬が決定的に不足した栄養不良が外部からの雑菌の侵入を許してしまうからである。

裁判を一具象と認識してその真原因を洗い出し、市行政全般にわたる健康回復に向けた体質改善を目指さなければならない。倫理意識の向上や外部との接触の際のテクニカルな決め事などというレベルの策では雑菌の侵入を防ぎきれない。この利権菌の陽性者を全員隔離治療することから始めるのでなくては再発防止は絵に描いたもちになる。陽性者を検出することは裁判では不可能である。検出法として唯一有効なのは民の正義だけかもしれない。そういう意味で今長岡の民は生死をかけた試練の中にあるのではないか。

 そういう気持ちで市長への手紙を続けています。添付は以上のことを図示したものです。ご参考まで。おりしもの新型コロナウィルスは天偶か?

             令和2年3月16日  

                 小林 眞幸

 

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 【R-5】

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【L-9】

長岡市長 磯田 達伸 様

 3月2日付けの私からの「市長への手紙」に3月23日付けにて回答文をいただきました。これに対し以下さらにお尋ねと要望をします。

 【1】お尋ねをしたことに真正面から誠意あるご返事をいただきたいと思います。

このように真正面から答えず論点のすり替えをする慣行・体質こそ事件の重大要因の一つです。市民を軽視する不健全・不健康な体質が不当な圧力に屈する真原因の一つです。

 3月2日付けの「市長への手紙」でお尋ねした要点を再度箇条書きで再質問します。「利害関係者等との密接な関係性により強い働きかけを断れなかったこと」が事件の背景・要因である。そして「利害関係者との密接な関係性」とは「地域の要望会をはじめとした各種会合をきっかけとして、利害関係者等からの強い働きかけを断れない状況を生んだ結びつきである」とのことでした。

 質問❶利害とは何ですか?等とは誰ですか(関係者とは誰かも含めての意味)?

質問❷なぜ県会議員が市政に力をおよぼすのか?及ぼすことができるのか?

質問❸強い働きかけを断れなかった理由は何か?すなわち結びつきの媒体は何か?

 これらをどう認識されているのかを知りたいからお尋ねします。箇条ごとにお答えください。

【2】背景や要因について、いただいた回答ではさらに、「検討委員会では、事件の背景や要因は、法令を遵守するという公務員としての基本的な倫理観が職員に欠如していたことに加え、地域の要望会をはじめとした各種会合をきっかけとして、職員が議員やその秘書と密接な関係性を生み、強い働きかけを断れなくなったにあると結論付けた」とあります。

この結論に至ったのは、「全職員を対象としたアンケート調査や、職員の聞き取り調査、裁判の傍聴内容、判決内容等の確認など、問題点の抽出と整理をした上考察した結果である」     とのことでした。

  簡単に言うと事件の背景と要因は①職員の倫理観の欠如、②利害関係者との関係性とおっしゃっています。こういう認識自体が論理破綻していて的外れです。第一に職員の倫理観の欠如を要因に挙げておられますが、大嘘です。長岡市の職員は地方公務員の資格を持ち厳格な審査を経て職員として採用されています。倫理観は資格要件の中心にある事項です。倫理観欠如というのはあろうはずがありません。増してや、市長に次ぐ要職にまで上り詰めた幹部職員は倫理観が高く任せられるからその地位にあるはずです。軽々しく「倫理観の欠如」などと口走ってしまわないでいただきたい。もし本当に「倫理観の欠如」が要因の一つであると思っておられるなら現在の役所職員全員解雇するべきです。

解体的出直しをするべきです。なぜならそういう倫理観の欠如したものを採用していたことになるからです。増してや幹部職員は長年の経験を積み、役所業務の重要機密情報を扱うに相応しいとの人事考課を経て幹部になっているはずです。その者の倫理観欠如を言うならそんな人事考課をし、要職に任命した者こそ真犯人で管理監督不足が真原因です。職員解雇や任命責任に一切言及していない背景要因考察はこうして論理的内部破綻をしています。

第二に利害関係者との密接な関係性を要因に挙げておられますがこれも大嘘です、役所業務を遂行するには地域社会との密接な関係性は必要不可欠です。だからこそ日常の役所の業務の「組織マネジメント」(コンプライアンスや人事ローテーションも含めたPDCA)が重要になります。この組織マネジメントの欠如を要因に挙げていない考察はこれも論理的に内部崩壊しています。

以上私は今回の事件の真原因はすでに解明できています。そのように警鐘を鳴らしても、相変わらず的外れな大嘘の要因分析と対策にしがみついておられる姿をみて、「これでは事件の再発は不可避である」との危機感を強く持っている故、必死で役所を啓蒙しているんです。

「市長への手紙」で色々お尋ねするということを通じて市の認識が間違っていることに気づいてもらいたくて続けています。事件の全容解明をし、それを共有して官民協力して再発防止に取り組もうという想いでまず、事件の「全容顛末書」の提出を当事者である市に求めるという当たり前のことを要望しても応じようとされません。市民は裁判記録の閲覧すらできないでいます。全く不透明です。

市政は透明性を持ち詳しく説明されなければならない という民主主義の基本動作を拒否されていることはすなわち民主主義を放棄する行為です。

そこで再質問します。

質問❹以下の事項を盛り込んだ事件の全容顛末書を作成し公表していただけませんか?

   アンケートのすべて、聞き取り調査のすべて、裁判の傍聴内容、判決内容 

   等とそれらを整理したものと結論に至る考察の過程のすべて。5W1Hで。

   私自身は真相解明出来ていますが、多くの市民はできていませんし、役所自身も

   間違った認識をしています。これを糾すため必要です。

質問❺私の主張や質問に反論がありますか?あればお答えください。

 

最後に再発防止策のスキーム案を提案しておきます。

   1。役所の理念・哲学の再構成

   2 人事考課制度の抜本改革

   3 組織マネジメントの構造の改革・・・PDCAの在り方。

倫理観や外部とのかかわり方は以上3点をしっかりやれば自然に改善されます。

                        令和2年3月29日 

                          小林 眞幸

【R-6】

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【L-10】

長岡市長 磯田 達伸 様

 3月29日付けの私からの「市長への手紙」に4月8日付けにて回答文をいただきました。これに対し以下さらにお尋ねと要望をします。

   *「利害関係者等」の定義は判りました。

  *アンケートの内容は判りました。

 それ以外のことでまだお答えいただいていないものもありますし、新たに追加で疑問に思うことなど含めて改めて以下お尋ねします。

 

【1】「県と市の事業が関連するので県議が地元の要望を寄せることが多くあるが市政に対して何か特別なことをするという認識は市にはない」とのことですがそれでは、

 ①地元が直接市に要望せず、県議経由で要望することがおかしなことではないということですか。またその中に「くじ引きをなくせ」というのがあったこともおかしなこととは思っていなかったということですか?

 ②今回の事件の強い働きかけの中に「最低制限価格を教えてくれ」というものがあったこと、そして漏洩していたことを数年間も全く知らなかったということですか?

 ③「住吉ルート」という隠語の存在はご存じありませんでしたか?

  

【2】強い結びつきの媒体は何ですか?再々度お尋ねします。モノの結びつきや人の心の結びつきには必ず媒体があります。金品の貸し借り、選挙の時の協力貸し借り、ネガティブな結末への恐怖心、先輩後輩の関係による無条件のレスペクト、憐憫の心などなど一体何が媒体となった事件ですか。

 【3】全容顛末書の作成と公表というごく自然で当たり前のことをお願いしているだけなのになぜそれほど頑なに拒否されるんですか。検討委員会の提言とそれを踏まえた倫理・行動指針は役所内職員向けのトーンになっています。“それを見ればわかるはずだ”とは余りにも無礼千万です。全市民に対し懺悔と謝罪の気持ちを込め、魂を込めて自身の言葉で「全容顛末書」を公表することなくして再発防止はできません。ホームページを見れない人も沢山います。ホームページとダブったって全く問題ありません。あの手この手で市民に説明してください。全容顛末書を市民に対して公表しようとすると、これまで市がやってきたことがおしいことが自分でわかるはずです。

 【4】おかしいことというのは今回の事件の真原因を職員の倫理観欠如と利害関係者等との結びつきであるとしてしまっていることです。そうしないと具合の悪いことがあるからです。検討委員会は2月に設立されましたが、その時点ではまだアンケートも聞き取り調査も裁判もまだ何も終わっていないのに「長岡市職員倫理に関する検討委員会」と命名されています。つまり検討委員会設立前に事件の背景・要因は職員倫理観欠如と強い結びつきだという結論ありきでスタートしています。おかしいと思いませんか?お答えください。

 アンケートや聞き取り調査や裁判傍聴記録など整理して考察した結果出した結論だというのは大嘘です。そんな嘘で煙に巻かれるほど長岡の市民は馬鹿ではありません。

 何度も言いますが市長に次ぐ重役にまでなる職員が倫理観欠如などありえません。職員の中でも一段と強い倫理観を持っていたはずです。その職員が負けてしまうくらい強い働きかけを生んだ役所の組織慣行・風土・マネジメントの劣悪さが真原因です。言い換えれば歴代市長とその重役全員の組織的犯罪です。市行政を私物化した犯罪です。逮捕され有罪になった元職員はその意味で犠牲者です。現行刑法で裁けないなら民の道徳法で裁くしかありません。せめて在職中の重役全員年俸返上するくらいの強烈な覚悟がないと再発は不可避です。どう思われますか?

                             令和2年4月20日

                                小林 眞幸

【R-7】

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【L-11】

長岡市長 磯田 達伸 様

 「市長への手紙」は大変すばらしい制度です。直接対話ができるからです。官製談合事件に関する十数回に及ぶ文面でのやり取りでの対話で、ようやく事件の全容が見え始めました。

(全容顛末書を作成リリースしてもらえばこんな手間をかけずに済んだのですが・・・)

以下さらにお尋ねします。

 【1】県議からの「くじ引きをなくせ」という要求そのものは別段おかしなことではないと思っておられたとのことですが、現時点でそれは「最低制限価格を教えろ」という不当な要求の下地作り或いはセットであったと思いませんか?

 【2】「住吉ルート」という隠語の存在や「情報漏洩」を有罪になった二人以外は全く誰も知らなかったので青天の霹靂であったということですか?(再質問)。

もしそうだとすると恐ろしく荒廃した無管理・無責任な組織体制であり、情報漏洩事件どころではない大問題だということになりますが市役所はそんな情けない組織ですか?事件の真相を「組織ぐるみの過ちであった」と白状してもらった方が市民にとっては遥かに安心できますし、納得できます。そして「今後はそれを改善します」と言ってもらえば、許すと思います。嘘で固められた今のままでは市民は絶対に許しません。

 【3】「長岡市職員の不正行為の再発防止に向けた提言」の中で、高田健一 委員長は冒頭の はじめに において次のように明言しています。

 *委員会は2月に設置された。

 *当委員会の役割は、職員の倫理観の向上に資する長岡市職員倫理・行動指針の策定及び活用・定着のための方策、不正行為の発生防止に向けた方策並びに利害関係者、議員及び議員秘書との関わり方のルールについて検討することである。

すなわち委員会は2月の設立時点において「事件の要因は職員の倫理観欠如である」との与条件のもと、その再発防止の方策を検討することであるとしています。言い換えれば事件の真相解明に向けた調査はしないと明言しています。

つまり2月時点ですでに事件の要因は職員の倫理観欠如であると結論されていたことになります。

 私の事件の要因は何か?の問いに「強い結びつきにより不当な要求を断れなかったことが要因であり、それはアンケートや、聞き取り調査や、委員会での検討、裁判の状況などを総合的に整理し考察して得た結論である」というのは論理的に嘘であることになります。

はじめから「事件の要因は職員の倫理観欠如」ありきでスタートしています。

職員の不当な強い働きかけに耐えるだけの倫理観欠如は明らかですが、それが事件の要因であると結論した経緯や理由は全く闇の中です。2月時点でそう結論した経緯と理由の真実をお尋ねします。教えてください。

 【4】強い結びつきの媒体は何か?との私の問いに「依頼を断ると県と市が相互に関連する土木工事の調整が円滑に進まなくなることを危惧したこと」とありますが、ここにも多くの疑念があります。

 ①財務部工事検査官三本直一も同じ媒体での結びつきですか?

 ②そのような危惧を抱き、守秘義務違反をしてしまうほど地域政策監の職責は重いのでしょうか。地域政策監の職務分掌あるいは職務規定をお示しください。条例にあるならその項番を教えてください。

市長に次ぐ地位の政策監ですから守秘義務は十分承知しているはずです。それなのに守秘義務を犯してしまうくらい重責が課せられているのでしょうか。それとも政策監の思い違いであるとでもいうのでしょうか?

もし政策監の思い違いであると言うならば、そんな者を政策監に据えている市の人事制度が出鱈目であるということになります。政治法上は政策監が有罪になりましたが上記いずれの場合もそれよりはるかに重い自然法(道徳法)上の罪を市長が犯したことになります。減給10分の3,3か月などというレベルの処分では到底償えない重罪です。

どうお考えになりますか?

                             令和2年5月20日

                               小林 眞幸

【R-8】 

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【L-12】

長岡市長  磯田  達伸  様

 5月20 日付けの私からの市長への手紙」に6 月1 日付けにて回答文をいただきました。 これに対し以下さらにお尋ねと要望をします。

先ず冒頭、感想を申し上げます

1) 県議からのありがたみがないから、 くじ引きをなくせ」等の要求に何の疑念も抱かなかったことや、数年間にわたる数十回の情報漏洩に全く気付かなかった、青天の駅歴であるなど、もしそれが真実だとすれば、そんな鈍い能天気な人たちに重要な政治の台所を委ねていること自体、情報漏洩どころではない深刻な問題であると思います。

2 ) 真実ではなく嘘をっいてぃるのであれば、これこそ今回の官製談合事件の元凶・ 真原因です。 「民主主義」ではなく民を欺き軽視する官主主義です

3) 私が本件に接したとき直観的に感じた本事件の真相は 組織ぐるみの惡しき慣行による良心の麻痺でありその元凶は民軽視である」でした。 それをキャッチアップするために、これまで都合1 9 回におよぶ「市長への手紙でのやり取りという面倒な方法で努力を重ねてきましたが、現時点でほぼ10 0 パーセントその直感が正しかったとの確信を得る事ができました

 4) 逮捕され起訴され有罪判決を受け三本直一 さんと、中野一樹さんは個人の責任とは別の市長以下重役連中の生費・ 犠牲者です。 組織犯罪に加した市長以下重役の皆さんトカゲの尻尾切りをし、さぞかし良心のを感じておられることでしょう 。共犯者である幹部の皆さんでカンパしてお見舞いしたらどうですか。

5) このような市の姿勢では、再発防止は不可能であり、つしかまた情報漏洩事件が起こります。 「職員の倫理観の欠如が事件の真原因」であるなど、全く的外れな誤魔化しで再発防止はできないことは歴史が証明ています。

 理観という堤防をこれでもかこでもかと高くしてそれを乗り越える津波」は必ずやってきますなぜなら津波の真原である「地震が起こるからです自然災害の場合の地は相手が自然であり人智の及ばない不可避ことですから、例えば避難方法を準備するなどの逃げの対策しかありません。 しかし官製談合事件は人災で、津波の原因は役所の体質」という可避なことで、極的に防ぎ得ることです。

役所も人間の集まりですから必ず失敗」をます。 問題は失敗したときそれにどう向き合うかです。 正直に原因を認識しその反省の上にたってのみ再発防止の決意が意義をもちます今のような嘘で塗り固められた再発防止など全くナンセンスです。 ま危機の時本性が出ます

以上のように私の中ではもう事件の真相解明はほぼできましたが、ついでですから完全にするために以下お尋ねしておきます。

 質問1 :  光本直一検査官も、中野一樹政策監と同様の強い結びつきの媒体」すなわち県との業務調整が円滑に進まなくなる」と考えていたと認識しておられますか

(再質問)

 質問2 : 倫理観欠如ありき、の件で追加質問します。

         2-1  事件発覚直後の2 月に設置された長岡市職員倫理に関する検討委員会

                     の役割・ 目的は何ですか?

        2-2  職員倫理欠如が事件の真原因かどうかわからないのに「・ ・ ・ 倫理検討

                    委員会」 という名前にしましたのは何故ですか? 再発防止策策定が委員会

                   の目的ならば官製談合事件の調査・ 再発防止検討委員会」とするのが世

                   間一般で通用する名前であるはずです。 おかしいと思いませんか。

(高田委員長は事件の原因は「職員倫理欠如」であるとしてその再発防止策策定に取り

   組んだと明言しています・ ・ ・ 再掲)

 

質問3 : 再発防止策として以下を追加し市民に公表する積りはありませんか。

      1) 役所の理念・ 哲学の再構築  「役所の主は民であり役所は政治の台所である」

      2) 人事考課制度と職務分掌の抜本改革。 責任と権限の委譲を中心に。

      3) 組織マネジメント構造の改革  責任と権限委譲の実態の連続的把握 PDCA.

 この質問は私の武士の情け」です。

                                                                          令和2 年6 月8 日

                                                                                        小林  眞幸

【L-13】

長岡市長 磯田 達伸 様

 6月8日付けの私からの「市長への手紙」に以下を追加いたします。

 6月1日付けでいただいたご返事の中に、“逮捕された職員は、依頼を断ると県と市の土木工事が相互に関連した際の調整等が円滑に進まなくなると考えていたと認識している”とありますが、光本直一さんのことですね。そうすると同じく逮捕された中野一樹さんと全く同じことを考えて情報漏洩してしまった、ということになります。つまり強い結びつきの媒体(要因)が二人そろって同じだったということになります。長岡市地域政策監、土木担当技監、財務検査官の職務分掌を一通りレビューしましたが、それぞれ全く異なる職種・職責で、しかもどこにも「県との調整を円滑に進める特段の責務あり」などという職責記述はありません。すなわち二人がそろって自身の職責上、県との調整を円滑に進めることをマインドし漏洩したとは到底考えられません。そこでお尋ねします。

 質問1 情報漏洩してしまうほど強い結びつきの媒体(要因)が「調整等が円滑に進まなくなると考えたことである」との認識の根拠は被告の供述であると思いますが、それをことさら強調される理由は「だから本人が勝手にそう考えてやったことだ」と言いたいからですか?何をおっしゃりたいのでしょうか?その供述の真意は「情報漏洩は市長以下重役のみんなも暗黙の内に了解していることである!」ではありませんか?そう考えるほうがはるかに自然です。

 質問2 県との調整を円滑にしたいのは何も二人だけでなく関連する市重役全員の願いである筈ですが違いますか?二人の所為にしていませんか?

 質問3 長年にわたる星野伊佐夫県議との協働の中で情報漏洩が必要悪であり牽いては市のためであるとの慣行・暗黙のコンセンサスだったのと違いますか?特定の業者にそういう形で仕事が流れてもそんなに大きな問題ではない、大したことではないという空気がありませんでしたか?

 質問4 私の家内・娘は私がこうして「市長への手紙」を懸命に書いているのを見て、

「あんた、お父さん何をしてるの?そんなことしても、市は何も感じないよ!本当に市を変えたいならあんたが市長になったら!」と言われ笑われました。

また私の友人・仲間は「小林さんアホなことやめたほうがいいよ、今さら何を正論吐いてるの!役所は市民のことなんか考えてないなんて常識じゃない!市民を欺き保身するのが役所でしょ。あんたは純粋すぎるよ!」と冷やかされました。どうお感じになりますか?

 質問5 「市役所の主は誰ですか?」と質問したら「市長でしょ」と答えた人が50パーセントでした。その質問に少し考えて「市民を代表する市長が主でしょ」と答えた人が10パーセントでした。「市民一人ひとりが主でしょ」と言った人は3パーセントでした。どうお感じになりますか?

 質問6 「役所の下位の職員の方が純粋で使命感にあふれ、正義感が強いが役職が重職になるほど、ずる賢く保身が強くなる」というのが市民の大方の感想です。

どう思われますか?

 

                       令和2年6月11日

                         小林 眞幸

【R-9】

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 【L-14】

長岡市長 磯田 達伸 様

これまでの官製談合事件に関する市長への手紙に追加して以下質問いたします。

【1】“「職員倫理観欠如が事件の真原因である」ありきではないのか?”の件。

 事件の核心に関わる重要なことですので重ねてお尋ねします。2月に職員が逮捕された直後に発足した第三者委員会の名前・目的が示すように、その時点で事件の真原因が「職員の倫理観欠如」であると結論したのはやはりどう見てもおかしいです。その理由は次の通りです。

 1)逮捕されたのが下位末端の職員であれば偶然または故意に知り得た機密情報を金品目的等で漏洩したというなら「倫理観欠如である」というのを違和感なく理解できますが、市長(副市長含む)につぐナンバー2の重役が漏洩したというのですから倫理観欠如を超える何かがあると感ずるのは自然で、世の条理に適っています。私もそう直感しました。

 2)逮捕された理由が官製談合防止法違反ならびに公契約関係競売入札妨害ですから「職員倫理観欠如」が考えられる原因の一側面であると言えますが、漏洩した理由によっては「倫理観欠如」というような単純なことではなくもっと重大な場合も大いにあり得ることは客観的論理として成り立ちます。例えば役所内組織的圧力や県議からの脅迫の場合などです。この場合は「倫理観」を超える圧力が真原因です。2月下旬時点では漏洩の原因がまだつまびらかではなかったのにいきなり「倫理観欠如」であるとして走り出したのを見て「これは何かを隠そうとしているな」と直感するのは当然です。私だけではなく多くの市民がそう思っています。何故調査もしない段階で「倫理観欠如」と断定したのでしょうか?情報漏洩したのだから倫理観欠如であるというのは客観的論理性に欠ける詭弁です。いかがですか?

 

【2】事件の「検証報告書」、言い換えれば「全容・真相・顛末報告書」を公表してほしいと何度もお願いしているのに「新聞報道や市政だより、市のホームページ、アンケート調査結果、聞き取り調査結果などを見れば解る」という論法でそれを拒否し続けておられます。この事自体何かを隠そうとしているなという疑念の基になっています。

 市議員団が「事件の検証と再発防止」を求める決議を出したのに再発防止の点だけを強調しておられますが検証の部分は全く公表されていません。「職員の倫理観欠如」一点張りです。事件の真相に近づかせない意図がここに表れています。市役所の主(あるじ)が報告書を出せ!と要求しているのに出さないのは主すなわち市民を軽視・愚弄する行為です。

一例として指摘します。

市が出そうとしないから仕方なく私は裁判記録閲覧を希望しましたが検察に拒否されました。失望していたところ議員有志が閲覧できたとのこと議会録画中継で知りました。しかもその内容を聞いて「あ!やっぱりな」と感じました。裁判の対象になった三件だけでなく光本検査官と中野技監で合計75件以上の工事案件での漏洩をしたとの供述があったとのことです。この事実は「新聞報道や市政だより、市のホームページ、アンケート調査結果、聞き取り調査結果など」では一切知り得なかった事実です。隠しておられるではありませんか。不都合な事実は隠す典型ではありませんか。反論ありますか?

 【3】「捜査には全面協力したし、裁判ですべてあきらかになった」と強弁されている件について。

裁判は提訴に基づいて取り調べ捜査をし、逮捕、起訴を経て限定された事案についてのみ違法性を審判するものです。違法性を証明するための原因調査はしますが、原因の全調査はしません。増してや再発防止を展望した原因調査は全くしませんし出来ません。再発防止を目指した全調査は裁判を参照し市がやらないで誰がやりますか?裁判ですべて明らかになったというのは誤魔化し・詭弁で真実隠しです。いかがですか?

 【4】これまでの市長への手紙と回答の交換を経て得た私の結論を申し上げます。長岡市は残念ながら基礎疾患を抱えた不健康な状態です。基礎疾患の名前は「利権病」です。人間でいえば糖尿病や高血圧症のようなものです。今回の情報漏洩事件はその基礎疾患の合併症の一つが発症したに過ぎません。倫理観強化という対症療法では基礎疾患は全く改善されません。これからも情報漏洩や着服・横領、贈収賄、などさまざまな合併症が発生します。利権病の原因は「市民軽視」「お上意識」です。歴代市長とその重役の責任です。抜本的な体質改善に覚悟を以て取り組まない限りこの基礎疾患は治りません。前便で申し上げた私の提案を真摯に受け止め取り組んでください。いかがですか?

 このままでは子や孫に長岡市を引き継ぐことができません。「市長への手紙」という法的権威がない個人的な正義感だけでの切なる願いです。

 

                          令和2年6月30日

                            小林 眞幸

 

 【R-10】

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【L-15】

長岡市長 磯田 達伸 様

前便へのご返事があまりにもひどいので繰り返しお尋ねします

【1】“「職員倫理観欠如が事件の真原因である」ありきではないのか?”の件。

 【質問1】昨年1月18日に逮捕された事由は「守秘義務違反」ですから倫理観欠如であるというのは解ります。しかし判決はおろか、本格取り調べや、審理もされていない段階で事件の原因が職員の倫理観欠如であると結論し、再発防止を目的とした第三者委員会の名前を「職員倫理検討委員会」としたのはおかしいと申し上げているんです。

“情報漏洩をしたなどとは全く知らなかったし青天の霹靂である”という立場の市長が、その段階で有罪を認め、原因まで先回りして結論するのは事件の有罪性と原因を自覚していた証拠です。自身が信頼を置き機密情報管理まで委託した部下ですから「そんなことをするはずがない、何かの間違いだ!」という立場から少なくとも判決が出るまで事件の原因を公表できないはずです。なぜならその段階では、事件の原因は倫理観欠如ではなく、妥当な倫理観を超える強烈な外力(例えば星野伊佐夫県議側からの脅迫)が原因かもしれないという疑念が湧くのが自然だからです。市長自身が三本検査官や、中野政策監・技監ともども組織ぐるみで起こした事件であるのに自身への追及をかわすために”「職員の倫理観欠如が原因である」ありき“でスタートしたのが真実です。警察や検察も礒田市長や星野県議まで疑って捜査しようとしたはずです。時間的制約や捜査工数不足などの理由で手を伸ばしきれなかったというのが実態だと思います。

 【質問2】職員倫理観欠如でスタートしたがその後裁判で明らかになった事実から職員の倫理観欠如だけでなく議員秘書等との密接な関係性も事件の要因であるとした、とのことですが、その後の“したがって、「倫理観欠如」のみが原因であることを結論として、検討を始めたものではありません“の箇所について。

◆検討をスタートしたのはいつで、密接な関係性も事件の原因であると追加したのはいつですか。スタート時点では職員の倫理観欠如が原因であるとして検討を始めているではありませんか。

◆密接な関係性も事件の原因であるというならその対策はどうなっていますか。密接な関係性は倫理観欠如とは別の原因であるなら、別の対策が必要ですがそれに関する言及がありません。別の原因ではなくて、倫理観欠如と一括りの扱いをしているように見えます。

 【質問3】アンケート調査、裁判の傍聴内容、判決内容を確認し、事実関係や問題点を抽出、整理し再発防止の取り組みを検討するための事件の背景や要因を考察した。その結果は「長岡市職員の不正行為の再発防止に向けた提言」としてホームページで公開しているから、事件の全容顛末一切を市民に公開・公表済みであるとのご回答は私の質問に答えておられません。再度お尋ねします

 

 【質問4】“市としても可能な限りの調査をした。その結果は「長岡市職員倫理・行動指針」にまとめ再発防止の取り組みをしている“とのこと。

◆裁判ではすべてが明らかになるとは限らないことをお認めになったものと受け止めまたが、もう一度はっきりお答えください。

参考:そもそも「裁判ですべてが明らかになった」など、どなたの浅智慧から出た方弁か知りませんが「法」と「裁判」の基本中の基本を知っていたらこんなバカなことは言わないと思います。裁判では必ずしも全ての違法を検挙・審判するとは限らないことは常識です。また、逆説的論理として「裁判で明らかになった事のほか実はまだ後ろめたいことがあります」と白状しているようなものだからです。もっと勉強してください。私は3月議会の中継録画を見ていて関議員の質問に「裁判ですべてが明らかになった」と答えていた市の重役、確か総務部長であったと思いますが、これを見て磯田市長も絡んだ組織犯罪であると確信しました。

 【質問5】「利権病」の件。参考にしますとのコメントですがどの程度本気で参考にしていただけますか。本気で事件の再発防止策として追加し取り組むというならそのプログラムをお示しください。いかがですか?

参考:利権病とは 議員、役人、業者三者が結託して公権益を食い物として私腹を肥やす(ブリタニカ百科事典)ことに病みつきになっている状態です。森市長/磯田副市長時代に重症化しました。

 【質問6】これまでの「市長への手紙」のやり取りを通じてこの度の官製談合事件は市長を含む組織犯罪であることは明確になりました。真に再発防止を目指し長岡市のために身を尽くす覚悟があるとおっしゃるなら、まず市長以下重役幹部一同即刻総辞職してください。10月の市長選に立候補されたようですが、厚顔無恥とはこのことです。いかがですか?

                          令和2年7月15日

                            小林 眞幸

 

【R-11】

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【L-16】

長岡市長 磯田 達伸 様

事件の核心に触れる、再発防止に向けた重要なことですので続けてお尋ねします

【質問1】「職員倫理観欠如が事件の真原因である」ありきではないのか?の件8月5日付けにて回答いただきました貴文面の”これまでも繰り返しお答えしましたが、本事件の要因の一つは倫理観の欠如であることは明らかであり・・・・”というご認識が間違っていると申し上げています。

守秘義務違反容疑で逮捕されたということですから、星野伊佐夫県議からの強い働きかけが、その時点での職員(三本検査官と中野政策監)が持っておられた倫理観を乗り越えてしまったということは明らかですが、事件の原因の一つが二人の倫理観が欠如していたからだ、とは限らないと申し上げています。二人の持っておられた倫理観は役職に見合う正当で妥当なレベルであり、そのものには非はないが、それを乗り越えてしまうくらいの強い働きかけや、役所内の組織圧力があって、耐えきれなかったということも十分考えられるからです。つまり倫理観欠如は原因ではないことになります。市長に次ぐナンバー2の政策監や検査官すなわち重役であり、かつ重要機密事項を委ねられるくらい信頼している職員ですから倫理観欠如であるとは思えませんし思っておられなかったと思います。もしご主張のように、二人の倫理観があるべきレベル以下であったことが原因だというのが真実であれば、そのような者を重役に任命したり、重要機密を委ねるような人事をしたことが情報漏洩どころではない大問題です。月給の十分の一、3か月などというお座なりの処分では済まないくらい市長の責任は重いし、それが追及されてしかるべきです。他の事例から処分を決めたなどということは許されません。

行刑法上は二人の職員の守秘義務違反として処理されましたが、これは法の限界です。判決は二人の職員の守秘義務違反以外に違法がなかったことを示すものではありません。「刑法上の処理を基に、もっと高次の自然法(道徳法)に照らし、自ら反省しなさい」というのが判決が示している真意です。

 そこで改めて質問します。

 一昨年10月頃の警察による捜査開始から昨年2月7日の逮捕を経て、検討委員会が発足に至る間、市長・重役の謀議で「職員の倫理観欠如で行こう」としたのではありませんか?その証拠が検討委員会の名称に現れています。いかがですか。「名称をもって結論ありきとは言えないと考えている」などと苦しい言い訳は止めてください。市民を愚弄すのもいい加減にしてください。

 【質問2】再度お聞きします。

職員倫理観欠如でスタートしたがその後裁判で明らかになった事実から職員の倫理観欠如だけでなく議員秘書等との密接な関係性も事件の要因であるとした。“したがって、「倫理観欠如」のみが原因であることを結論として、検討を始めたものではありません“の箇所について。

質問2の① スタート時点では「倫理観欠如」が原因であるとしたのではありませんか?

質問2の② 検討委員会の目的は職員の倫理観強化策を案出することであり、事件の原因を調査分析することではないと、高田委員長は明確に宣言しておられるし、 先の私の質問に対する回答でも、「検討委員会の目的は再発防止のための職員倫理観の向上策を示すことだ」とおっしゃっていたことと矛盾します。どう考えればよいのか明確にお答えください。誤魔化しは止めてください。

【質問3】“元職員の供述については裁判所が判決によって認定したもの以外の事柄については事実として評価されたものとは言い切れず慎重に取り扱う必要があると考えている”とのこと。

質問3の① 何を危惧して慎重に取り扱う必要があるとお考えですか?事件の真相に迫ることで困るからですか?市自身にとって都合の良い供述は事実として扱い、都合の悪いことは事実とは言い切れないとして隠しているのではありませんか? ご都合主義の屁理屈は止めてください!

質問 3の② 今回の事件で有罪判決を受けた事案は三件ですが、違法な機密情報漏洩は他にありましたか?調査しましたか?

市民の常識的な感覚は「三件だけであるはずはない」ですが違いますか?以上は継続質問ですが次に新たな質問をいたします。

【質問4】星野伊佐夫県議から「くじ引きをなくせ」と要望があったのは事実だが、くじ引きをなくしたいと思って対策を講じたのは市自身の意思によるものであるとのこと。またくじ引きをなくしたい理由は業者の応札意欲や技術改善意欲の維持・向上のためであるとの説明でした。なぜ、設計見積もり図書の一部を非公表にする、つまり隠して見積もり不能にすることが業者の応札意欲と改善意欲維持向上につながると考えられたのですか。非公表部分は業者がえい!やー!で当てものをすることになり、本質はくじ引きと同じです。入札後にくじ引きをしていたのを応札前のくじ引きにしたらなぜ業者の意欲維持向上につながるとお考えですか?業者の立場になって考えると見積もり条件を隠された方が、おちょくられた気分になり意欲低下すると思います。情報漏洩により一社に落札させるための準備だったとしか考えられません。いかがですか?

                               令和2年8月10日

                                 小林 眞幸

 

【R-12】

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【L-17】

長岡市長 磯田 達伸 様

8月24日付けにていただいた回答に対し、以下の全体的な所感と質問をいたします。

◆全体的な所感

【所感―1】私が言っていることを理解していないか、それとも理解はしているがそれをはぐらかそうとしておられるのか、いずれにしても回答が不誠実です。お聞きしていることをよく理解し、真正面から真剣にお答えください。

【所感―2】私は磯田市長あなたにお聞きしています。「謀議があったとは到底考えられません」とはなんという言い方ですか!他人事のような言い方は止めてください。私は武樋課長にお聞きしているのではありません。謀議をしたのではないか?との設問にはあなたご自身の胸の内にある真実でしか答えられないはずです。上の件と合わせ、このような不誠実な態度こそ不正を生む真原因です。新設された「コンプライアンス課」の実態は「疑惑隠蔽課」ですか。

 以上の所感を踏まえ以下繰り返しお尋ねします。

◆質問

【質問1】

8月24日付けにて回答いただきました貴文面の”これまでも繰り返しお答えしましたが、本事件の要因の一つは職員の倫理観の欠如であることは明らかであり・・・・”

というご認識が間違っていると申し上げています。スタート時点で「明らかである」と断定し得るのは、あなたの胸の内にある真実すなわち組織的情報漏洩という自覚があったからだとしか考えられないと申し上げています。信頼する重役二人が情報漏洩したなどとは青天の霹靂であるという立場のあなたであるなら、少なくとも判決が出るまで事件の原因には言及し得ないはずです。「倫理観欠如が一因であることは明らかである」と高らかに断定し得たのは自覚があったからです。違いますか?誤魔化さないで神妙にお答えください。

 【質問2】

“裁判所が事実として評価したかどうかわからないことを論じることは、公の秩序若しくは善良の風俗を害することや、関係人の名誉若しくは生活の平穏を害すること等のおそれがあるということだ”の件。それではお聞きします。

❶逮捕された職員の供述「強い働きかけを断り切れなかったのは県の事業との調整が円滑に進まなくなると懸念したからだ」というのは裁判所は事実として評価しましたか?

❷裁判所が供述を事実として評価したかどうかは何を以て判断できますか?

❸中野一樹政策監と三本直一検査官二人で合わせて75件以上の漏洩をしたとの供述は裁判所は事実として評価していないのですか?

供述についての取って引っ付けたような屁理屈的論理はおそらく弁護士の指南によるものだと思いますがこんなことを持ち出して保身をすることは止めてください。そのことだけを取っても事件の真相を隠蔽しようとする意図が見え見えです。

【質問3】「同額入札によりくじ引きが多発していたため、業者の応札意欲と積算意欲を害している。従ってくじ引きをなくしたい」という件。真の意味で改善努力による積算、応札の正しい競争を目指すという理想は理解できますが設計図書の一部を非公表にする、つまり積算時に「仮設数字」を用いることがなぜその理想に近づくことになると考えたのか、その論理をお聞きしています。従来、同額入札者の公開くじ引きをしていたのを積算段階の仮設数字当て(くじ引きと本質は同じ)にしただけで、なぜ理想に近づくと考えたのかを教えてください。従来のくじ引きより質の悪いくじ引きにしただけではありませんか?百歩譲って恣意的ではなかったとしても入札を巡る情報漏洩という不正が「それほど大したことではない」という感覚があったのではありませんか。

【質問4】情報漏洩は全国あちこちで今も続発しており、長岡だけの特異な事件ではありませんから、その意味で現象論的には「大したことではない。法の欠陥である」ととらえることもできますが、私が問題視しているのは担当者の金品や便宜を求めての外科的、単発的な事件ではなく市長を含む組織犯罪である点です。長年にわたり醸成された「民軽視、利権の私物化」です。そして行政がこれほど腐っているのにそれを糾すどころか庇っている議会であることです。つまり政治の廃退です。煎じ詰めるとそんな議員や市長を選挙する民の蒙昧さです。

戦後間もなく始まった高度成長期には極論すれば政治は不要であり、国がどちらを向いて何をするべきかを考える必要がなかったため「政治する能力」が退化してしまったことです。

この民の蒙昧さを啓蒙して失った政治を取り戻すための指導をすべき市長が指導どころか自身が進んで悪事に手を染めている姿が情けなくてやり切れません。

責任を感じられませんか?真に長岡のことを思うなら即刻辞任して後進に託されたらどうですか?そうしたとしても長岡の健康を取り戻すには50年かかると思いますがどうですか?

                              令和2年8月28日

                                小林 眞幸

【L-18】

長岡市長 磯田 達伸 様

8月28日付けの私の「市長への手紙」に以下の質問を追加します。合わせて回答をお願いします。

【質問5】8月10日の私の「市長への手紙」の質問3に対し、8月24日付け回答をいただきましたがその内容が不可解ですので改めてお尋ねします。

 逮捕された二人の元職員が合わせて75件以上の情報漏洩をしたとの供述があった件に関し、「市として調査をしましたか?」とお尋ねしたら「捜査権を持たない市が、裁判で事実認定をされた以外のものを特定できない」との回答でした。全く意味不明です。こんな回答をする感覚と組織風土自体が談合事件などという不祥事を生む真原因です。市民を軽視し愚弄する典型的な所作です。「ふざけるな!!」と怒鳴りたい気分です。私は「追加的な捜査をしたか」とお尋ねしたのではなく「市として調査をしたか」とお聞きしました。捜査と調査は全く異なる概念です。市が捜査権を持たず、したがって捜査はできないことぐらい百も承知です。市としての組織マネジメント上の業務点検機能に不備がなかったなど調査しなければならないことが沢山あるはずだと思うから「調査しましたか」とお聞きしたんです。75件以上もの情報漏洩があったという供述があったことは市にとって驚きではないんですか?という意味を込めてお聞きしました。市事業の入札記録を再点検するなど調査するべきことは山ほどあるはずですし、調査するのが当たり前でしょう。

役所業務の職務規定やPDCAのどこに欠陥があったのかを調査するのは当たり前でしょう。改めてお尋ねします。

質問5-1: 「75件以上もの情報漏洩があった件、調査しましたか」

質問5-2: 「裁判で事実認定されたもの」とはどういうもののことですか?

 もし有罪判決された三件のことを指しておられるなら「馬鹿も休み休みにしろ!」と言わなければなりません。そんな幼稚な理解力で長岡市の行政なんかできるわけがありません。裁判は全違法を全調査し全てを裁くものではないことくらい小学生でも知っています。有罪になった三件以外は違法がなかったことにしたいだけでしょう。裁判は捜査し得た範囲での違法を裁くだけです。捜査できなかった範囲のものは、裁判はあずかり知らないことです。地方公務員の資格を持っておられる幹部職員の常識でしょう。

 【質問6】「職員倫理観念の欠如」や「職員倫理行動指針」など、そこでいう「職員」とは誰のことですか。こうお尋ねする理由はこれまでのすべてのことを総じて、もしかしたら市長はその「職員」の中に入っていないと感じるからです。「職員が不正を働いた」という心理ではありませんか?胸に手を当て神妙にお答えください。嘘をつくと大変なことになります。

                             令和2年8月30日

                               小林 眞幸

【L-19】

長岡市長 磯田 達伸 様

8月28日及び30日付けにてお出しした私からの「市長への手紙」のご返事をお待ちしています。つきましては、ちょうど区切りが良いので、ここでこれまでの質問と回答を総括しまして所謂「調査報告書」を作成しましたのでお届けいたします。

 市に対して裁判の結果も含めて、事件の全容・真相解明をし、事件の顛末及び原因についての調査報告書を出すべきであると主張いたしましたが、屁理屈を並べて応じていただけませんでしたので仕方なく私が作成いたしました。私は市役所の内部の調査権限はありませんから、「市長への手紙」での問答という方法で知り得たことや、裁判の確定記録の一部などを参照し、作成いたしました。調査報告書のタイトルは、

 “「アオーレ長岡の蜥蜴」:ついに判明した長岡官製談合事件の真相・「市長への手紙」で真正面から単騎挑んだ迫真の記録“  です。

 報告書の最後にありますように今回の事件は

“三本直一検査官と中野一樹政策監の二人が計三件の工事に関して最低制限価格の情報漏洩をし守秘義務違反で有罪判決を受けたものであり、市長はじめ役所幹部は青天の霹靂である。また三件以外には同様の情報漏洩は認められない。”という市の主張は大嘘であり、長年にわたり星野伊佐夫県議と森民夫前市長・磯田達伸現市長を筆頭にそれぞれの重役幹部が総ぐるみで謀った組織犯罪です。一職員が金品目的に機密情報漏洩をしたのとはわけが違い、非常に根深く、市政にとって深刻な犯罪です。また市議会議員の多くもこのような犯罪行為に対して監視糾弾するどころか、役所側について事件を追求しようとする一部の議員の口封じをした節があります。議会の生中継と録画中継を見る限り9月定例議会の議案から消えてしまいました。もうここまでくれば長岡市の市政は腐りきっていると言えます。

 この調査報告書は機を見て様々な適切な方法で市民に広報する積りです。

 このカバーレター及び添付の調査報告書に対するご意見・ご所感をお願いします。磯田市長直接のご返事をお願いします。

                            令和2年9月11日

                             小林 眞幸

 

【R^13】

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🔳終わりに

 人間とは、社会とは、政治とは、そして役所とは、を問い続ける哲学的態度こそ為政者の基本的態度であろうと思う。以上の「市長への手紙」でのやり取りをご覧になってどう感じられたであろうか。

長岡市役所はこの哲学の欠如故、主である市民を軽視し行政を私物化する組織風土・慣行が染みついた「利権病」という基礎疾患を患う不健康な状態になってしまった。この度の官製談合事件はその基礎疾患による合併症の一つが発症したに過ぎない。このままでは着服、横領、贈収賄、情報漏洩、パワーハラスメント、不正便宜供与、などなど、様々な合併症が発症する危険性がある。政治の台所である役所は常に健康と清潔を保っていなければならない。真実を隠し市民を欺いて保身を図る態度はそう遠くない将来、天罰を受けることになろう。

 最後に手紙のやり取りを通じて得た私の確信とその論証をまとめておきたい。

 

 確信この度の官製談合事件は職員個人の倫理観欠如による情報漏洩事件ではなく市長以下幹部による組織犯罪であるのにそれを隠している。その論証は次の通りである。

【第一の点】

職員が警察に守秘義務違反容疑で逮捕された直後、まだ判決はおろか、本格的取り調べもしていないのに市は「職員の倫理観欠如が事件の原因である」と勝手に事件を判決した。これは市が有罪を自覚していたからである。本当に身に覚えがないなら少なくとも有罪確定まで事件の原因は公表できないはずである。なぜならその段階ではまだ、その容疑は無罪となるかもしれないからである。「職員の倫理観欠如ありき」と謀議してスタートした。市政だより平成31年2月号で公表した「職員の不正行為再発防止検討委員会の設置」がそれを明示している。

 【第二の点】

事件の顛末書を市民に向けて公表していない。真相を手繰り寄せる元になるので出せないからである。「再発防止のため、裁判とは別に事件の全容解明に向けた市独自の調査をするべし」との提議に対して「捜査に全面的に協力した。裁判で事件の背景や原因のすべてが明らかになった」と世の常識を否定した。

 第一に警察も検察も限られた時間と工数の制約の中で捜査し立件起訴をするので怪しいなと思ってもその制約内に収まりそうもないときは、確実に立件起訴できる範囲に絞って捜査することくらいは常識である。捜査や審理は必ずしも違法のすべてを洗い出し裁くものではないことを否定した。

 第二に法に照らした「捜査」とは異質でそれよりもっと厳しい組織マネージメント上の問題点の「調査」をするべきなのにそれをしようとしない。捜査権がないからできないなどと屁理屈で躱そうとした。

 【第三の点】

 「くじ引きをなくし、応札意欲と改善意欲を掻き立てるべし」という理想を偽装する大義名分を掲げ、情報漏洩の実を挙げようとした。公共事業の競争入札の法制度の欠陥を改めることなくしてくじ引きはなくならないのに、そこには触れずに逆にそれを悪用した。

品質の保証を最低制限価格で行うというのは、質と量が交錯しており本質的に無理があることが放置されたままでは「くじ引きをなくす」というのは理想ではなく空想である。情報漏洩してもらっても、同額入札業者がいてくじ引きになっては「ありがたくない」との県議からの圧力で、設計図書の一部を非公表にし、見積もり不可能という悪質な「数字当て方式」にした。くじ引きをなくすと言いながら、より悪質なくじ引きにした。これは明らかな虚偽公文書作成罪である。

 【第四の点】

市長への手紙19通とその回答というやり取り全体を通じた市の語り口から浮かび上がる「情報漏洩は大して悪いことではない」「全国どこでもやっていること」という観念が市長以下幹部重役に漂っている。市長や副市長のお座なりの処分を見れば明らかである。

 

 🔳今後に向けた所感

この度の事件の発覚の起点はおそらく一般職員の内部告発であると思われるが、一般職員は相当高い倫理観を持っている。金品目当ての職員の情報漏洩であれば、一過性で外科的な出来事でありそれほど根は深くないと言えるが、今回の事件は市長を含む重役幹部の謀り事であり、その根は深い。役人と議員(県・市)と民間業者の三者が結託した所謂「利権病」である。特に糾弾されるべきは議会で事件を追求した関 貴志議員、諏佐 武史議員など少数の議員を除く大半の市議である。本来の議員としての使命を放棄し、役所の悪事に加担している構図は役所が最早廃墟と化したと言える。また、このような市長や議員を選挙してしまうほど、市民の政治意識が退化してしまったことが遠因である。数十年にわたる高度成長期においては政治の主眼は分配にあり、もう一方の価値の創造のための政治は不要であったから、このような政治哲学の欠如した「政治屋」を選挙してしまうのである。衆愚政治の最たる状態である。従ってまともな状態に回帰するには数十年かかると覚悟してかからねばならない。今から性根を据えて若い世代を啓蒙することから取り組まねばならないと思う。その仕事は今の市長や大半の議員そして役所の上層部の連中ではできない。若きリーダーが求められる。     

                                                                   完

                                                                                        令和2年9月8日

                 小林 眞幸